子供が大きくなるにつれて、少しずつ気になってくる子供の虫歯。
現代では医療の発展により、虫歯が出来てしまったとしても早期発見すれば完治することも可能になっています。
しかし、一番いいのは子供が虫歯にならないことですよね。
子供の虫歯を予防するためには両親に正しい知識が必要です。

時代とともに変化する子供の虫歯率

虫歯に対する意識がさほど高くなかった昔に遡るほど、虫歯率は高かったとお思いではないでしょうか?
しかし、実際はそうではありませんでした。

戦後間もない1950年では小学生の虫歯率は40%ほどでしたが、60年代初頭にかけて8割にまで上昇しています。
つまり、昔は特別なことをしなくてもよかったんです。

なぜ、50年代から60年代の10年間でここまで虫歯になる子供が増えたのでしょうか?
それに大きく関係しているのが、日本の食生活の変化と言えるでしょう。
この10年間で日本にはチョコレートなど外来のお菓子が普及していきました。
甘い食べ物は子供が大好きなものですが、同時に虫歯菌が好むものです。
食生活の変化に対して虫歯予防の変化が小さいと虫歯が急増するのもわかりますね。
実際、歯科の数も少なく、食生活に対して適切な予防が出来ていなかったようです。

その状況を受け、虫歯予防の機運が高まり70年代後半から虫歯率は急降下していきました。
小学生で言うと94年には半数を割っており以後は減少傾向です。

現代の子供は虫歯になりやすい?なりにくい?

それでは現代に生きる子供の虫歯状況はどうなっているのでしょうか。
食生活はどんどん豊かになっており、虫歯が急激に増加した時代に比べても子供の嗜好品は明らかに増えています。

さらに、食べ物が豊かになることで「だらだら食べ」をする子供も増えました。
食べ物を口にすると口内が酸性になります。

実は歯のエナメル質は非常に酸に弱く溶けやすいんです。口内が酸性になるということはエナメル質にとって悪影響を与えてしまうということ。

口内が酸性に寄ってしまった時に中性に戻してくれる大切な役割をだ液が担っています。
しかし、唾液はすぐに酸性を中性にしてくれるわけではありません。時間にして約40分ほどかかるといわれており、「だらだら食べ」をしてしまうと口内が常に酸性になってしまうというわけです。
口内が酸性に寄り、エナメル質に悪影響を与え続けると虫歯になりやすくなってしまいます。

つまり、食生活や生活習慣だけを見ると現代は「虫歯になりやすい時代」と言えるでしょう。

生活習慣や食習慣の変化で虫歯になりやすい現代ですが、実際の虫歯率は下降傾向にあります。

1989年より当時の厚生省と日本歯科医師会が推進している「8020運動(80歳で20本以上の自分の歯を保つ)」や歯科の増加は虫歯率低下の大きな一因でしょう。
さらに、フッ素塗布など親の意識も向上しており子供を虫歯から守る社会的体制が出来てきていると言っても過言ではありません。

しかし、子供の虫歯率がゼロになったわけではないということも事実。
虫歯が出来てしまう子供と虫歯が出来ない子供の違いはなんなのでしょうか。

参考:い〜でんたるへるす
http://www.ibmjapankenpo.jp/edental/3_dictionary/2_6.html

子供の虫歯は親の責任?

虫歯になりやすい食生活や生活習慣はたくさんありますが、小さな子供にその判断はつきません。
子供を虫歯にさせないために両親がしっかりサポートするよう心がけたいですね。

虫歯は遺伝すると聞いたことがないでしょうか?
これは正確な言葉ではありません。
産まれたばかりの赤ちゃんは口内に細菌がいない状態です。これは、両親から虫歯菌が遺伝していないということ。

しかし、両親に虫歯があるということは虫歯になりやすい食生活や生活習慣を両親が行っている可能性が高いとも言えますね。
その行動を自然と子供にも行ってしまい、結果的に虫歯が遺伝したように感じる可能性はあります。
つまり、食生活や生活習慣を見直すことで子供を虫歯から守ることが出来るということです。

虫歯は遺伝するというより、両親の虫歯への意識や知識が子供の虫歯に影響すると言うことでしょう。

一生の虫歯リスクは3歳までに決まる

前述通り、産後間もない赤ちゃんの口内に虫歯菌は存在しません。
子供の口内環境が定まるのは3歳までと言われており、それまでの時期を「感染の窓が開く」ということも。

虫歯菌は大人から感染して口内に定着します。
愛情表現のスキンシップであるキスや、大人が使ったお箸やスプーンで子供に食べ物を与えることで虫歯菌は子供にうつってしまうんです。
3歳までに虫歯菌がうつらなければ、子供が将来虫歯に悩むリスクは軽減されます。
子供の将来を考えるとスキンシップはある程度控えたほうがいいかもしれません。

しかし、両親が虫歯菌の感染に気を使ったり食べ物に気を使っても、親戚や周りの大人からの感染を完璧に防ぐことは不可能に近いです。
自宅でのケアには限界があるので、出来ることなら3~6か月に1度、歯科医院でクリーニングや健診を受けることをオススメします。

また、最近では口内の菌を洗い流すだけではなく、虫歯菌を抑制し善玉菌を活性化させるような歯磨き粉も存在します。
そのような歯磨き粉を日頃から使用し、たとえ虫歯菌が口内に入ったとしても、菌に負けない強い口内環境を整えていくのも大切ですね。

  • カルシウムサプリ
  • DHAサプリ

人気の記事