赤ちゃんが苦しそう…!呼吸のたびにピーピー音がする…!

肌寒い場所に少しいるだけでも鼻水がたらーっと出てしまう赤ちゃんはたくさんいます。赤ちゃんが苦しそうにしていたり、鼻からピーピー音を鳴らしたりしていたら、ママもパパも心配になってしまいますよね。

鼻呼吸がしにくい赤ちゃんは鼻から「ピーピー」「フガフガ」など音がする他にも、こんな症状があります。

●普段よりミルクや母乳を飲む量が少ない
●普段より不機嫌な時間が多い
●普段より寝つきが悪い

思い当たる点があるのなら「もしかして鼻呼吸しづらい?」と疑ってみてください。そして、かかりつけの小児科へ相談してみてくださいね。

でも、どうして赤ちゃんの鼻が少し辛そうなだけで病院へ行ったほうがいいのでしょうか?赤ちゃんが鼻呼吸しづらくなってしまう原因や理由、対処法とともにお教えします。

赤ちゃんが鼻呼吸しづらい原因とは?

赤ちゃんはカンタンに鼻呼吸しづらくなってしまいますが、その原因は大きく2種類に分けられます。

1.病気が原因のパターン

赤ちゃんは、鼻から気管までが極端に狭い病気(気道狭窄症)や、感染症(RSウイルス等)になると、鼻呼吸がしづらくなります。どちらも重症化する場合がありますから、少しでも心配な場合はかかりつけのお医者さんへ相談しましょう。

2.原因が病気ではないパターン

そもそも、赤ちゃんの鼻は狭くて敏感です。たとえば以下のような環境にいるだけでも、すぐに鼻水が出たり、鼻が詰まったりしてしまいます。

●空気が冷たい
●乾燥している
●ほこりが多い

鼻呼吸が苦しそうな赤ちゃん…いつから口呼吸できるの?

人はみんな、生まれつき鼻呼吸をして生きています。そう、人間は口呼吸よりも鼻呼吸を始めるほうが「先」なんです。時事メディカル「家庭の医学」にも以下のように記載されています。

“大人は鼻腔(びくう)がつまると苦しいので、口をあけて呼吸できます。乳児期は鼻腔からの呼吸しかできないので、鼻がつまると、とたんに苦しくなり呼吸困難におちいります。”

出典:時事メディカル「家庭の医学|乳幼児の呼吸器系の発達」
https://medical.jiji.com/medical/033-0004-99

よくよく考えると、ミルクや母乳を飲む赤ちゃんが息継ぎをする姿なんて見たことありませんよね。あれは鼻で呼吸しつつ、口で飲んでいるからなんです。

口呼吸できる目安は生後10ヶ月…鼻づまりもきっかけの1つに

生まれつき鼻呼吸が上手な赤ちゃんが口呼吸を始める時期には個人差があり、平均的に生後10ヶ月ごろでできるようになります。なかには生後5ヶ月から口呼吸を始める赤ちゃんも。

赤ちゃんが口呼吸を始めるきっかけの1つは「鼻づまり」です。

先に述べた通り、赤ちゃんの鼻はとても敏感で、ささいな環境の変化でも鼻づまりを引き起こしてしまいますが、このとき、赤ちゃんはとても苦しいんですね。そこで、どうにかこうにか息をしようとする中で、口呼吸がクセになってしまうんです。

赤ちゃんの鼻が苦しそうな様子を大人目線で見ると「鼻が苦しいなら、とりあえず口で呼吸すればいいのに……」と思ってしまうかもしれません。しかし赤ちゃんに対して、親から「口呼吸して」と促すのは好ましくありません。やはり小児科へ相談するのが先決です。

というのも、口呼吸には数多くのデメリットがあるから。ということで、次は口呼吸のデメリットを確認しましょう。

鼻呼吸のメリット・口呼吸のデメリット

口呼吸のデメリットを知るには、併せて鼻呼吸のメリットも知っておくと分かりやすいです。さっそく見ていきましょう。

鼻は「加湿&空気清浄機付きエアコン」

鼻の存在意義は、空気の通り道というだけではありません。実は「加湿器」「空気清浄機」「エアコン」の3役を果たす、超優秀な器官なんです。

まず「加湿器」の機能から説明しますね。

鼻から空気を吸うだけで、吸われた空気には湿度が加って、人ののどや気管を潤してくれます。

“鼻水が取り込んだ空気に湿り気を与えることで、体内に入る空気の湿度は90%以上に高められます。”

出典:オムロン「実は危険な口呼吸」
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/165.html

次に注目したいのが「空気清浄機」機能

鼻毛や鼻の粘膜では、ほこり・細菌・ウイルスなど、体に害を及ぼす異物をキャッチしてくれます。このおかげで、赤ちゃんも大人も体が守られているんですね。

“ホコリなどが体内に侵入するのを防ぐのが鼻毛です。そして鼻粘膜に生えている微細な線毛と粘液層が、細菌やウイルスなどを捕獲します。つまり、鼻から入った空気はこれら異物の多くが除去され、いわば空気清浄器から放出された空気のような状態になっているのです。”

出典:オムロン「実は危険な口呼吸」
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/165.html

最後に注目したいのが「エアコン」機能です。

“鼻から呼吸することで、空気が温められます。その温度は35~37度にもなります。口呼吸ではここまで温められることがなく、冷たいまま肺に届けられてしまいます。すると、肺の免疫力が低下するリスクにつながったり、肺にかかる負担が大きくなってしまいます。”

出典:オムロン「実は危険な口呼吸」
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/165.html

鼻呼吸にはこんなに素晴らしいメリットがあるのがわかりました。

口呼吸の怖いデメリット5つ

赤ちゃんの呼吸方法が口呼吸になると「加湿&空気清浄機付きエアコン」の機能が作動しないということになります。加湿&空気清浄機付きエアコンが作動しなければ、赤ちゃんは5つのデメリットにさらされてしまうことになりかねません。

1.風邪をひきやすくなる

鼻が作動していない口呼吸では、ほこりや細菌・ウイルスなどが直接体に入ってしまう環境であると言えます。また、加湿機能も衰えているので、口やのどが常に乾燥している状態に。口呼吸をしているだけで、風邪をひきやすい状態になっているのは明白ですね。

2.虫歯になりやすくなる

私たちの口を潤している「唾液」は、消化だけでなく、口の中をキレイにする働きもあります。口呼吸をすると口内に唾液が無い状態になってしまうため、口の中にはバイキンがたくさんいる状態に……。すると、赤ちゃんでも虫歯になりやすい環境になってしまいます。

3.咀嚼がうまくできない

口呼吸は「顔の筋肉を緩めてしまう」ということも医学的に判明しています。そのままだと「噛む力」が弱くなり、食べ物を上手に噛み砕き、飲み込むことができない子どもになってしまうかもしれません。咀嚼の力が弱いと食べ物を上手に飲み込めない「嚥下(えんげ)障害」を引き起こしたり、胃腸で消化不良になったりする恐れもあります。

4.歯並びや噛み合わせが悪くなる

顔の筋肉が緩むことで、歯並びや噛み合わせにも悪影響を及ぼすのが口呼吸です。通常であれば前歯を適度に抑えてくれる筋肉が働いていないということになるので、出っ歯になってしまう可能性が高まります。

5.睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は大人の病気と思われがちですが、実は赤ちゃんや幼児も発症します。きっかけの1つが口呼吸。口呼吸で眠っていると、口内では舌がのどの奥へ落ちやすくなり、空気の通り道が狭くなります。それで息がしづらくなってしまうんです。

子どもの睡眠時無呼吸症候群には、口呼吸だけでなく身体的な原因がある場合もありますから、下記の症状に当てはまる場合は小児科に相談しましょう。

“小児の睡眠時無呼吸症候群の症状
 ○ よく気管支炎を起こす
 ○ よく口を開けている
 ○ 寝ている間の異常ないびき
 ○ 発育・学力の遅れ
 ○ 注意力散漫で落着きがなく、無気力
 ○ 夜尿を繰り返す
 ○ 疲れやすく、すぐにイライラして不機嫌になる
 ○ 寝起きが悪い
 ○ 昼間すぐ寝てしまう 
 ○ よく中耳炎になる”

出典:岡空小児科医院「「子ども」の睡眠時無呼吸症候群(SAS)」

http://www.top-page.jp/site/page/okasora/NEWS/SASshouni/

おしゃぶりは鼻呼吸の練習?鼻呼吸の練習と対処法

赤ちゃんの鼻呼吸が苦しそうでも、口呼吸には百害あって一利なし!「赤ちゃんが苦しそうであれば小児科へ相談を」とお伝えした理由、わかっていただけたでしょうか?

さて、口呼吸をクセづけないようにするためにはおしゃぶりがいい、という噂もはびこっています。この噂の真相と、家庭でもできる対処法を調べてみました。

「おしゃぶりは鼻呼吸の練習」説に根拠ナシ!

インターネット上の情報では「鼻呼吸の練習にはおしゃぶりがいい」という噂がありますが、これに医学的根拠はありません。日本小児科学会のホームページには以下の記載がありました。

“おしゃぶりの宣伝に使用されている「鼻呼吸や舌や顎の発達を促進する」は現時点では学問的に検証されていない。”

出典:日本小児科学会「おしゃぶりについての考え方」
http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index03_04.html


おしゃぶりには「赤ちゃんのメンタルが安定する」などのメリットと「歯並びへの悪影響」や「コミュニケーションの減少」などのデメリットがあります。鼻呼吸の練習になるかどうかの根拠はありませんので、ご自身の育児方針と照らし合わせて使用するかどうか考えてくださいね。

鼻呼吸を促す!家庭でできる対処法

小児科や耳鼻科へかかっても、完全に鼻づまりが取れないと赤ちゃんは苦しいままですよね。もしかしたら口呼吸がクセになってしまうかもしれません。そんな事態を避けるためにも、家庭では下記のような対処法をしてみましょう。

●鼻を温める

赤ちゃんが発熱していなければ、沐浴で体と鼻を温めてあげましょう。鼻の穴をふさがないようにして、蒸しタオルや温めたガーゼを当てるのもオススメです。

●部屋の温度を適温にする

赤ちゃんの鼻や体を冷やさないようにするため、冬場・夏場はエアコンを使用して適温を保ようにしましょう。

“室温の目安は、夏は26℃、冬は20℃です。”

出典:山口県立総合医療センター総合周産期母子医療センター「赤ちゃんが病気かなと思ったら」
http://qq4q.biz/N6k5

●しっかり加湿する

鼻を乾燥させないようにするため、加湿器・除湿器を使ったり、冬場にはぬれタオルを干したりして、適度な湿度もキープするよう気を付けましょう。

“湿度の目安は40~60%です。湿度は冬の乾燥している時期に注意してあげてください。”

http://qq4q.biz/N6k5

●市販の鼻水吸引器を使ってみる

鼻づまりを引き起こしている原因・鼻水をこまめに取ってあげることで、赤ちゃんに鼻呼吸を促すことができます。市販の鼻水吸い器は家庭で手軽に鼻水を取れるので、愛用者が多いアイテム。一度使ってみてはいかがでしょうか?タイプは手動タイプと電動タイプがあります。お手入れしやすくて赤ちゃんが怖がらないものを選ぶのがオススメですよ。

●病院で鼻水を取ってもらう

こちらは家庭内でできる対処法ではありませんが、家で鼻づまりをうまく解消できない場合はまめに病院へ行くのがオススメです。こまめに鼻水を取ってもらうだけで、赤ちゃんの鼻はどんどん楽になっていきますので。かかりつけの小児科で鼻水を取ってもらえない場合は、子どもも見てくれる耳鼻科を探してみてはいかがでしょうか。

赤ちゃんの鼻呼吸・口呼吸が気になったら病院で相談を!

そもそも鼻呼吸をする生物として生まれてきた赤ちゃんですから「鼻呼吸できていないかも」「口呼吸になってる!」など気になる点があったら、ぜひとも小児科や耳鼻科で相談してくださいね。

まずはかかりつけのお医者さんに相談し、必要に応じて別の病院を検討するのがオススメです。口呼吸にはデメリットばかりなのもわかりましたね。このまま口呼吸を習慣化させないためにも、赤ちゃんの鼻呼吸をしっかり促して、親子ともに気持ちのいい生活を送りましょう。

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