搾乳が必要なのはこんなとき

搾乳(さくにゅう)」という言葉を、出産前からどのくらいの人が知っていたでしょう?
自分のおっぱいを絞るなんて未知のこと。最初はどんなものかよくわかりませんよね。
でもこの搾乳が、どうしても「必要なとき」がくるかもしれません。
それは一体どんなときでしょう?

搾乳をするとき、というのは多くの人が「しなくてはならないとき」。
具体的には以下のようなことがあげられます。

・誰かに赤ちゃんを預けるとき
・赤ちゃんとママの母乳の需要供給があっていないとき
・ママが乳腺炎など、体調不良のとき
・赤ちゃんが直接飲んでくれないとき

などです。

職場復帰などで保育園に入れる予定のママは、赤ちゃんが哺乳瓶に慣れてもらうために搾乳したものを哺乳瓶からあげる場合もあります。もちろんミルクでもいいのですが、せっかく母乳があげられるのならあげたいですしね。
またママが不在時は冷凍しておいた母乳を哺乳瓶にうつしてあげることもあります。これならパパでもおばあちゃんでも赤ちゃんにごはんを与えることができます。

授乳中によくある問題としては「ママの乳腺炎」。ママが乳腺炎になると胸がパンパンになって痛くなり、直接授乳してあげられないこともあります。
そんなときは搾乳が必要になってきます。

ちなみに私も長男が卒乳するまで、1歳1ヶ月の間ずっと搾乳をしていました。それは「直接飲んでくれなかったから」。生後3日にして哺乳瓶の楽さを覚えてしまった息子は頑なに直接飲むのを拒みました……。最初の1〜2ヶ月は病院の先生や看護師さんとも格闘して頑張ったのですが、それがストレスともなってしまったので搾乳する道を選びました。

搾乳する理由は人それぞれ。でもどんなママにも「搾乳しなければいけない」というときがくる可能性があります。
だからそのときのためにも、基本的な知識は頭に入れておきたいですね。

   

搾乳方法は「手絞り」か「搾乳器」か

ここからは「どうやって搾乳するのか」についてご紹介します。
搾乳する方法は大きく2つ。「手絞り」か「搾乳器を使うか」です。

   

手絞り(てしぼり)


手絞りとは、その名の通り手で絞ること。
片手で哺乳瓶を持ち、片手で絞る。最初は何をどうしたらいいのかよくわかりませんでしたが、慣れてくれば簡単です。
「私は牛なんじゃないか」そう思うほど、1年1ヶ月、毎日4回以上は手で絞り続けていました。
費用はまったくかかりませんが、とにかく地道な作業で手が疲れますし時間もかかります

もう一つの方法は「搾乳器を使う」ということです。
搾乳器にはさらに手動電動にわけられます。

   

搾乳器(手動)

手動の搾乳器はプラスチックやシリコンなどでできていて、手絞りより簡単で早く搾乳することができます
価格は3000円〜5000円程度が相場。分解して洗わなくてはいけないので、部品をなくしたりしないようにしましょう。

   

搾乳器(電動)

搾乳器には電動のものもあります。価格は5000〜1万円をこえるものもあり、なかなか高価な買い物です。
でも勝手に搾乳してくれるのでとても楽。手も疲れませんしママの労力はかなり抑えられます。
モーター音が気になる、という人もいるので、商品は慎重に選ぶことをオススメします。

手絞りでも搾乳器でもメリット、デメリットはそれぞれ。
自分と赤ちゃん、そして家族にとって一番いい方法を選ぶようにしましょう。

   

搾乳を上手にするコツとは……!

搾乳って最初はとても難しいのです。
「どこをどう押せば出るの!?」と泣きたくなる人もいるでしょう。私も最初はそうでした。

まず搾乳方法に関わらず、搾乳する前にやっておきたいこと、気をつけたいポイントは以下のとおり。

・おっぱいマッサージをしておく
・胸をあたためておく
・毎日だいたい決まった時間に行う
・安定した姿勢を取れる場所で行う

これらが搾乳をするときにまず大切なこと。

そして手絞りの場合は、
親指とその他4本の指を、乳首を中心として対角線上におきます。常にその2ヶ所は向かいあわせになるように気をつけましょう。
同じ場所ばかり絞っていても出なくなったりしこりの原因となったりするので、円を描くように全体を絞ります。
うまく出すコツとしては「一度内側に押してから外に出す」というイメージ。
ただ押すのではなく「内側から押し出す!」ということをイメージしてみましょう。

搾乳器を使う場合も胸全体が均等にあたるように準備します。均一に絞りきることが大切。
また搾乳器によっては吸引圧を調整できるのですが、痛まない程度の圧になるように調整してください。痛みなどがあったり強く吸引しすぎると母乳が出にくくなってしまいます。

搾乳をするときは赤ちゃんが近くにいたり、リラックスすることが何より大切。
「大切なこの子のために」と思いながら搾乳することが、一番効果的ですよ。

   

搾乳の時間や量、間隔などはどのくらいあければいい?

まだ搾乳に慣れないママたちにとって、細かい疑問がたくさんあるでしょう。
それは搾乳にかかる時間1回の量搾乳する時間の間隔などです。
これらはかなり個人差がありますし、分泌する母乳の量によってもかなり異なります。

   

搾乳にかかる時間

搾乳は「何分やったらOK」というものではありません。
10分やってもあまりでない人もいますし、5分で200ミリくらい溜まってしまう人もいます。
かなり個人差があるので一概には言えませんが、長くても片方5〜10分。
「もう出ないかな〜」と感じたくらいが止めどきです。
あまり長い時間搾乳しても胸の負担になってしまうので、長く格闘するのはやめましょう。

   

1回の量

出産直後はまだ乳腺が開通しきっておらず、頑張ってもあまり出ないことが多いでしょう。1回で20ミリ〜50ミリくらいでも当たり前。
でも慣れてくると1回で200ミリくらい搾乳できたりします。ピューピューと飛ぶくらい、勢いよく搾乳することができますよ。そんときは「あースッキリした」と本当に心から思えるでしょう。
搾乳は慣れと時期によって量も変わります。少ないからといって気にする必要もまったくありません。「もう出ないかな?」と思うくらいになったら一度終わりにしてみましょうね。

   

搾乳する間隔

これも人によってかなり違います。2時間おきに搾乳していれば2時間おきくらいに胸が張ってくるはずです。同様に1日3回くらいで搾乳していればそれくらいの時間に胸が張ってきます。
搾乳するリズムによって胸は張ってきますので、自分でどうしたいかを考えて、生活リズムにあわせて搾乳するようにしましょう。
ただ搾乳する頻度、授乳する頻度が減ってくると自然と分泌する量も減ってきます。「おっぱい出なくなってきた」と悲しむ必要はありません。
あなたの生活リズムにあわせて、胸も調整してくれているだけですからね。

   

搾乳した母乳の保存方法&保存期間

搾乳した母乳、そのまますぐに赤ちゃんにあげるのが新鮮で衛生的で一番。絞りたての場合は温めなおす必要もありませんのでこちらとしても楽ですよね。
でも人に預けたり母乳が出すぎたときはそうもいきません。
すぐにあげられない場合は保存しておきましょう。

   

冷蔵保存

「いま飲まないみたいだからあとであげよう」こういう場合は哺乳瓶に入れて冷蔵庫で保存しておけます。
冷蔵庫で保存するのは衛生面を考え、24時間以内にしましょう。冷蔵庫では一番冷えている場所に置くのがオススメです。

温める場合は湯せんで人肌程度になるまで。成分が分離してしまっていることがあるので軽くまわすようにして混ぜてあげましょう。
また、母乳は50度以上になるとせっかくの母乳の成分が壊れてしまうそうです。熱湯による湯せんや直火、電子レンジで温めるのはやめましょう。

   

冷凍保存

「今度預けるとき用にとっておこう」という場合は冷凍保存
母乳を冷凍するための専用フリーザーパックが売っているのでそれを使用しましょう。
空気をしっかり抜いて密閉し、パックの表面には搾乳した日時を明記
冷凍では3ヶ月ほど保存することができるのでとても便利!
もしその保存期間が過ぎてしまったときは処分するようにしましょうね。
ちなみに一度解凍した母乳は再度冷凍しないように!

解凍する場合は湯せんで。冷蔵庫や自然解凍でも解凍はできますが、必ず人肌程度になるまで湯せんで温めてからあげてくださいね。

   

「母乳が出ない」そんなときの対処法は?

母乳は赤ちゃんにとって必要な栄養が詰まっており、コストもかかりません。
「母乳が出るうちはあげたい」と思うママは多いですよね。
でもこればかりは個人差があり、体質によっても大きく変わります。
「母乳が出ない……」と悩むママは、まずは今できることから試してみましょう。

たとえば
・授乳(搾乳)の回数を増やしてみる
・おっぱいマッサージをしてみる
・水分をたくさん摂る
・栄養バランスのとれた食事を心がける
・体を冷やさないようにする
・ストレスをためない
・休息をとる

などです。

でも本当にこれは体質などが関わってくるので、どんなに頑張っても出ないときはあります。
「母乳が出ない!」とストレスを溜めることのほうがよくありません。その場合は気負いすることなく、ミルクをあげるようにしましょう。


ミルクのほうが腹持ちもいいし夜もよく眠ります。
パパでもおばあちゃんでも誰でも作ることができますし、ママの負担はかなり減るはず。
母乳にこだわりすぎるのはストレスの原因。ママと赤ちゃんが健やかな毎日を送るためにも、母乳で悩まないようにしてくださいね。

   

搾乳はできる範囲でやってみよう!

1歳1ヶ月、毎日搾乳し続けたという人は私自身を除いてあまり聞いたことがありません。搾乳って手間もかかるし面倒だし疲れるし、正直続かない人が多いです。
私は「せっかく出るし」これだけで長期間続いてしまいました。卒乳したときはすごく達成感があったし、自分を褒めてあげたい気持ちでいっぱいでした。

でもかなり疲れるし、手絞りだったので胸に指の跡のアザができるし負担も大きかったです。
だからみなさんに一番伝えたいのは「決してムリはしないで」ということ。
ストレスを溜めないのがママにとっても赤ちゃんにとっても一番! 
搾乳できる範囲でしてみてくださいね。

参考:medela
https://www.medela.jp/breastfeeding/advice/pumping/useful-tips

参考:ピジョン
https://products.pigeon.co.jp/item/index-854.html

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