「卒乳」と「断乳」の違い

赤ちゃんはママのおっぱいが大好き。「いつまでもあげていたい!」そう思うママも多いですが、一生あげ続けるわけにもいきません。
もちろん授乳をやめるタイミングは家庭によって異なります。
生後半年以内でやめてしまうママもいれば、2歳半頃まであげているママもいます。
「どちらがいい」ということはないですし、こればかりは完全に家庭方針によりますね。

世間では「卒乳」や「断乳」という言葉をよく聞きますが、そもそもそれらは何がどう違うのでしょう?

   

卒乳

文字の通り、「乳」を「卒」業するということ。これは子供が自分から卒業することを意味します。
最近ではさらに細かく

「計画的卒乳」・・・少しずつ授乳回数を減らしていって、計画的に卒乳する方法
「自然卒乳」・・・子供が自然といらなくなるまであげつづける方法

などと分けて呼ぶこともあります。

   

断乳

こちらも文字の通り、「乳」を「断」つということ。断つとはやめるということなので、何らかの事情でママの意向でやめる、という意味です。

何らかの事情といってもそれは人それぞれ。
職場復帰、2人目妊娠関連、体調不良(薬内服など)、食事を食べない、寝ないなど……。(詳しくは後ほど)
断乳をするママ、ひとりひとりに必ず理由があるはずです。期間によらず、それは尊重してあげたいですね。

   

卒乳するタイミングは、いつ?

卒乳するタイミング、ママによっていろいろな考えかたがあるでしょうし、悩みますよね。
本当に卒乳する時期に正解はなくて、その親子それぞれによって違うのです。
卒乳するのが早いからいけない、遅いからおかしい、なんてこともありません。

一般的な平均としては、卒乳するのがもっとも多い時期は1歳〜1歳半頃
離乳食が終わって幼児食に移行する時期が目安とされています。
食事からきちんと栄養をとれるようになってきたら、おっぱいの最大の役目は終わりということですかね。
あとは子供が授乳から得られる安心感や幸福感をいつ卒業するかということになります。

ちなみにミルク育児の場合も同様に、徐々にミルクを減らしていきましょう。
ミルクのほうが卒乳より楽かもしれません(もちろんその子にもよります)。
急にミルクをやめるのではなく、ミルクからフォローアップミルクに少しずつ移行して卒業するのがオススメですよ。

完母(完全母乳)の場合も、ミルクや混合の場合も「食べ物から十分な栄養をとれるようになったら卒業」というのが一般的な目安です。

   

気になる卒乳方法と、失敗しないコツ!

ここからは具体的に「卒乳する方法」についてご紹介していきますね。

   

数日前から言い聞かせる

個人的に一番大切だと思っているのは「数日前から言い聞かせる」ということ。
「1歳くらいの子にそんなこと言っても分からないでしょ?」と思ってしまいますが、そんなことありません。子供はちゃんとママの言うこと、分かってます!
「もう少しでママのおっぱいバイバイなんだ」
「おっぱい飲むの、もうすぐで終わりだからね」
と子供に分かるように優しく伝えてみましょう。
カレンダーを見せながら、1週間くらい前になったらひとつずつ×をつけていって「この日に終わり」と伝えるのもオススメです。
とにかくいきなり卒業するのではなく、子供に数日前から言い聞かせることが大切です。

   

昼間はあげない

すんなり卒乳するためには、少しずつ授乳回数を減らすことをオススメします。
「昼間は完全にあげていない」くらいまでになっていたら卒乳しやすいですね。夜だけ乗り切ればいいわけですから。
昼間は食事やおやつできちんと栄養をとれるようにしておいたほうがいいですよ。
また水分不足にならないよう、おっぱいやミルク以外の水分をきちんととれるようにしておきましょうね。

上記のことができていたら、いつでも卒乳できるタイミングでしょう。

   

卒乳の進めかた

「今日で終わり!」というときには、子供と「おっぱい今日でバイバイだよ」「いままでありがとうって言おうね」ときちんとサヨナラするようにしましょう。
自分でバイバイしたことによって「終わり」ということをしっかり認識します。
このバイバイで泣いてしまう子も多いんですよね。でもそれはしっかり卒乳を理解しているという証拠です。ママもつられて泣いてしまうかもしれません。

問題なのは夜。
寝かしつけや夜泣きしたときに「おっぱいなしでどう乗り切るか!?」ということです。
これはパパの協力も必要になってくるかもしれません。
ママが夜泣きや寝かしつけに対応すると、どうしてもおっぱいをせがまれてしまいます。でもおっぱいの出ないパパにはどうあがいてもあげることはできません。
抱っこを気の済むまでつきあってあげたり、おっぱいやミルク以外の水分をあげたり、とにかく気分を落ち着けて紛らわせて乗り切りましょう。
最初の2〜3日は大変かもしれません。でも本当に数日経てば嘘のように落ち着きます。

「やっぱりかわいそうだからあげちゃおうかな…」となると失敗してしまいます。
たしかにムリに卒乳する必要はありませんが、何度も何度も卒乳にトライするほうがよっぽど子供がかわいそう! 「もうおしまいだよ」と決めたら、きちんと卒業するようにしましょう。

おっぱいを卒業すると、子供が急に成長します。大人への第一歩。ママも前向きに応援してあげましょうね。

   

卒乳したら、おっぱいもケアしてあげよう

無事に卒乳できても、ママにはまだ問題が。それは「おっぱいのケア」です。
出産してからいままで赤ちゃんとママをつないでくれた生命線。
感謝してもしきれない大切な存在です。最後まできちんとケアしてあげることをオススメします。

徐々に授乳を減らしていった場合でも、やっぱり卒乳すると胸がかなり張ってくるでしょう。痛くてカチカチになって乳腺炎になってしまうママもいます。

一番のオススメ方法は、卒乳後におっぱいケアをしてくれる専門の施設に行ってケアしてもらうこと。
卒乳前から卒乳日を決めておいて、さらに卒乳から2日くらい後に予約を入れておきます。
助産師さんなどのプロがきちんと最後に絞りきってケアしてくれるので、安心してスッキリすることができます。
実際に私も2人目卒乳後、2回ほど通いました。費用は1回5000円ほど。卒乳してからたまったおっぱいをきれいに絞ってくれます。

自分で絞りきると最後まできれいに絞りきれず、しこりになってしまったりするんですよね。そのしこりは問題のないしこりですが、おっぱいの血流が悪くなってしまい、乳がんになりやすいリスクファクターとなってしまう、ということも言われています。(専門家により意見は異なるようですが、一説です。)

おっぱいが出過ぎる、あまり出ないなど量に関わらず、卒乳後のケアを不安に思う人はぜひ専門の施設や病院などに相談してみてくださいね。
小児科でも卒乳後のおっぱいケアについて教えてくれるはずですよ。

どうしてもケアに行けない場合は、自分でできる限り絞り切りましょう。
卒乳直後は少しガマンして、2日くらいしたら絞るのがベスト。そしてまた1週間後、2週間後などにきれいに絞り切ります。
胸がガマンできないくらい痛くてカチカチ、熱くなってしまったら冷やしつつ病院へ相談するのがベストです。

   

「何度も失敗」「突然の卒乳」先輩ママたちの卒乳体験談!

何度も言いますが、卒乳はそれぞれの親子にそれぞれのタイミングがあります。
みんなはどうだったのでしょうか? 先輩ママたちに聞いてみました!

二人目が1歳を過ぎても夜中に2時間おきの授乳間隔でした。さすがにつらすぎで卒乳決意。卒乳直後は夜中に疲れて寝て欲しかったので、体力を消耗させるために家族でディズニーへ! 胸は痛かったけど親子ともに卒乳のことを忘れて1日疲れ果てて楽しんだので夜も寝てくれました。かなり荒技ですがオススメです(笑)。(7歳男の子と3歳女の子のママ)

娘はおっぱい大好きで昼間も全然離乳食を食べてくれませんでした。栄養面が気になって昼間はおっぱいなしに。1歳過ぎには夜も卒業することができました。(2歳女の子のママ)

おっぱい大好きだった息子は、1歳直前あたりに急に自分からおっぱい拒否! 突然の卒乳にこっちが悲しくなりました……。(7歳女の子と3歳男の子のママ)

卒乳させたい気持ちはあったものの、どうしても途中でかわいそうになってしまい結局夜中にあげてしまうという失敗が2回も……。余計かわいそうでした。(2歳女の子のママ)

卒乳体験は本当に人それぞれ。自分の子がどんなふうに卒乳するかはまったく分かりません。
今日普通に授乳していても、明日突然いらないと言いだすかもしれませんしね!

   

断乳しなければいけないときは、こんなとき

子供が卒乳するタイミングと、ママの卒乳してほしいタイミングがあえば最高なのですが、なかなかそうもいきません。
世の中のたくさんのママたちは断乳せざるを得ない状況になります。冒頭でも少しお話ししましたが、具体的に詳しく見てみましょう。

断乳しなければいけないのは、たとえば以下のようなとき。

   

職場復帰で保育園に通わなければいけないとき

保育園に行くとなったら昼間はミルクにしなければいけません。夜だけあげるとしても、昼間は断乳しなければいけませんね。

   

ママの具合が悪くて、薬を服用しなければいけないとき

ママが薬を飲むときも断乳するときがあります。これは薬の種類にもよりますが、多くの薬では母乳を介して赤ちゃんにも成分が移行してしまいます。病院の先生ともよーく相談してくださいね。

   

2人目の妊娠を考えるとき

2人目を考えたとき、ホルモンバランスを考えて断乳することがあります。授乳しているとなかなか生理がこないことがあるので、妊活をはじめるときに断乳することがあります。

   

2人目を妊娠したとき

2人目を妊娠してからも授乳を続けていると「オキシトシン」というホルモンの影響で子宮収縮を促してしまいます。お腹が張ったり痛みを感じることもあるので、妊娠してからの授乳はかかりつけの医師や助産師さんに相談してみるようにしましょう。

   

子供の歯が生えてきて授乳が痛すぎるとき

わが家の子供たちは歯が生えるのが遅かったので幸い経験していないのですが、歯が生えてきてからの授乳はよく噛まれることがあるんですよね。なかにはわざと噛む子もいて、よく怒っているママもいました。これに耐えきれず断乳してしまうというママもいます。

   

離乳食が進まないとき

おっぱい大好きで離乳食がなかなか進まないとき、昼間だけでも断乳することがあります。食事からきちんと栄養をとらなければいけませんからね。だんだんおっぱいの栄養だけでは必要な栄養素が足りなくなってきます。赤ちゃんの健康や成長を考えて断乳するのも、ママの愛情です。

   

夜泣きがひどいとき

わが家の断乳理由はコレ。夜中の授乳回数が多くて睡眠不足がつらくなりすぎて卒乳を決意。不思議と卒乳すると、朝まで寝てくれるようになったのです。子供も「2時間おきの授乳が当たり前」になってしまっていたのかもしれません。ただのルーティンだったのでしょう。

まだまだほかにもあると思いますが、よく聞く話はこのような感じです。
断乳する時期も理由も人それぞれ。こちらも正解はありません。
ママの負担にならない、一番いい時期を見つけられるといいですね。

   

卒乳は成長の証! 親子にとって一番いいタイミングを選ぼう


卒乳、断乳はとにかく人それぞれのタイミング、理由だということがお分かりいただけたでしょうか。
私も二人目の卒乳のときは「もう最後か……」とセンチメンタルになってしまい、動画も撮り続けていました(笑)
授乳って栄養をあげるだけじゃなくて、親子の大切なスキンシップでもありますからね。

卒乳すると赤ちゃんから一気に幼児へ変わります。不思議と、すごく大人になるのです。
卒乳は大人への第一歩! さみしいとネガティブにならず、ママと親子にとって一番いいタイミングでできるといいですね。

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