少しずつ、赤ちゃんに「食べ物」をあげていこう

生まれたときは手のひらサイズの頭だった小さな赤ちゃん。ミルクや母乳をたくさん飲んで、あっという間に大きくプクプクとなったでしょう。
生後5〜6ヶ月頃になると離乳食がはじまります。いよいよ人間が生きていくために必要な「食べる」ということがはじまるのです。

もちろん離乳食の進むペースにはかなり個人差があります。生後5ヶ月からスムーズにはじまる子もいれば、なかなか食べてくれなくて8ヶ月頃まで進まない子などいろいろ。
「食事中は遊んじゃって全然食べてくれないんです……」
「母乳が大好きで離乳食を食べてくれません」
なんていうママの悩みもよく耳にします。
でも必ずいつかは食べられるようになりますから大丈夫。離乳食を食べている大人なんていませんからね。とにかく焦らず、その子のペースにつきあってあげましょう。
「ごはんて楽しい」と思ってもらうことが一番大切です。

最初はほとんどお湯の状態に近いおかゆ。そこから少しずつ野菜やたんぱく質を増やしていきます。けっして「おいしい」とは言えないですが、素材そのものの味を生かして、赤ちゃんが喜ぶごはんをあげたいですよね。

でも「赤ちゃんが喜ぶから」「赤ちゃんが欲しがるから」と何でもあげていいわけではありません。赤ちゃんの体内はまだまだ未成熟。大人と同じものが食べられるわけありません。
最近では食物アレルギーの子も多いですし、食材には特に細心の注意をはらっていきましょう。

   

この食材は赤ちゃんにあげちゃダメ!

離乳食をはじめていく上で絶対に知っていて欲しいのが「赤ちゃんにあげてはいけない食べ物」。
これを知らないで万が一あげてしまったら、最悪の場合死に至ることもあります。

   

赤ちゃんにあげてはいけない食べ物リスト

【ハチミツ】

以前ニュースでも取り上げられた「ハチミツが原因の死亡事故」。ハチミツにはボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性があり「乳児ボツリヌス症」を引き起こしてしまう可能性があります。
1歳未満にハチミツを与えるのは絶対にやめましょう。

   

【生もの】

食中毒になってしまう可能性があるので、生ものはあげないようにします。貝類やお寿司などの刺身はもちろん、野菜も1歳未満は火を通してあげるのが基本です。(りんごなどをすりおろしてあげるのはOK)
お寿司やお刺身は3歳頃からあげている家庭が多いようです。

   

【塩分や油分の多い食材】

赤ちゃんの胃腸に負担をかけてしまうので、塩分や油分の多い食材はやめましょう。最初はなるべく味をつけずに、素材の味を教えてあげることが大切です。

   

【詰まりやすい食材】

歯が生えていない赤ちゃんが多いはず。うっかり飲み込んで喉に詰まらせてしまったら大変。
おもちやコンニャクゼリーはもちろん、丸のままのミニトマトや噛み切りにくい海苔なども注意が必要です。
これは離乳食だけでなく、幼稚園の時期頃までは特に注視したほうがいい食材ですよ。

私が心配性なだけかもしれませんが、3歳になった娘にはまだ飴もおもちもあげていません。娘がむせやすいので心配、というのが大きな理由。
「もう大丈夫」と確信を持てるまで、不安な食材は与えるのをやめておきましょう。
食事中にハラハラするの、嫌ですものね!

参考:クックパッドニュース
https://news.cookpad.com/articles/4032

   

アレルギーの恐れがある食べ物にも注意しよう

最近では食物アレルギーのあるお子さんを本当に多く見かけます。
アレルギーの症状によっては命に関わるものも。初めてあげる食材には特に注意してくださいね。

   

アレルギー症状が出やすい食材ランキング

1、鶏卵
2、牛乳
3、小麦
4、甲殻類
5、果物類
6、そば
7、魚類
8、ピーナッツ
9、魚卵
10、ナッツ、大豆、肉類、その他

上記の食材は特にアレルギーを発症しやすい食材です。初めて与える場合は特に注意が必要です。
アレルギーの有無を知る方法としては、病院での血液検査が一般的。

私自身も「サーモン」のアレルギーがあるのですが、子供たちに遺伝していると心配なので、サーモンをあげるときにはかなり気をつけました。(娘はまだ)
最初は本当に少量をあげて、異常がないかよく見ているようにしましょう。

   

こんな症状が出たら病院へ

アレルギー」といっても症状は人によってさまざまです。
考えられるアレルギー症状は以下のとおり。

・消化器症状(嘔吐、下痢、血便など)
・呼吸器症状(くしゃみ、鼻水、呼吸困難など)
・循環器症状(脈が乱れる、顔面蒼白、血圧低下など)
・神経症状(意識がない、ぐったりする)
・皮膚症状(湿疹、目の充血、口唇の腫れ、かゆみ、むくみ)

これらすべてが一気に起きるわけではなく、どれかひとつでも当てはまったらアレルギーの恐れがあります。
特に呼吸困難や意識がもうろうとしている場合はアナフィラキシーショックの恐れがありますので、すぐに病院へ行きましょう。

参考:ニッポンハム 食の未来財団
https://www.miraizaidan.or.jp/allergy/anaphylaxis.html
https://www.miraizaidan.or.jp/allergy/cause.html

   

赤ちゃんのうちは控えたい食べ物。「これは何歳からOK?」

生ものやハチミツも赤ちゃんのうちはダメですが、成長とともに食べられるようになってきます(アレルギーがない場合)。でもそれっていつ頃からなのでしょうか?
食材別に具体例をあげていきますね。

   

火を完全に通した卵は卵白と卵黄に分けて離乳食のうちからあげることができます。(生後7ヶ月以降から少量ずつ)
その後、温泉卵は1歳半頃〜生卵は細菌感染の恐れがあるので3歳頃からあげるようにしましょう。「たまごかけごはん」で小さな子が細菌感染してしまう、というニュースも以前ありましたからね。

   

生魚、貝類

お寿司やお刺身などの生魚は2歳半〜3歳頃。原則として「体調のいいとき」にあげるようにしましょう。
早く一緒にお寿司が食べたい、と思う人も多いと思いますが、それより前は卵のお寿司や蒸し海老のお寿司などで我慢。
また貝類(特に牡蠣など)は食中毒になりやすい食材でもあるので、小さな子にすすめる必要はありません。

   

ベーコンやハムなどの加工肉

塩分が強い加工肉も積極的に子供に与える必要はありません。WHOが「加工肉を食べ続けるとガンになる可能性が高くなる」と発表した影響もあり、1日50g以下を推奨しています。
朝食に毎日ソーセージを食べる、という人は3歳頃から1日1〜2本でおさえるようにすることをオススメします。

参考:BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-34645057

   

アメやチョコレート

これも積極的に与えるものではありません。
チョコレート風味のお菓子でしたら1歳半頃から。板チョコなどのチョコそのものは糖質が高いので3歳以降が望ましいとされています。
3歳以降でも食べすぎ、歯磨きには要注意です。

食材の多くが「3歳以降」と考えられていることがわかります。3歳をひとつの目安として、新しい食材は少しずつ与えていくようにしましょう。

   

赤ちゃんの食事で気をつけるポイントって?

赤ちゃんの食事(離乳食)は「ただ柔らかければいい」という話ではありません。
ほかにも気をつけなければいけないポイントがいくつもあるんですよ。

   

味つけは薄め


最初は何も味つけをしないくらい、薄めであげましょう。だしの味程度にして、塩などを使う必要はありません。
野菜もそのまま。まずは素材の味を教えてあげるのです。
離乳食中期頃から少しずつバリエーションを増やしていってあげられるといいですね。

   

固さはその子にあったものを

よく離乳食の本などには「離乳食中期、後期からは歯が生えてくるので少しずつ固めに」なんて書いてありますが、わが家の娘は1歳1ヶ月まで歯が生えませんでした。
本通りに離乳食を作っていても絶対に食べられません。「いつまで歯茎で食べられる固さにしなくちゃいけないんだ……」なんて気が遠くなりそうでしたが、その子のペースに合わせて固さを調整してあげましょう。
もちろん最初はほとんど水分のような状態からはじめてくださいね。

   

初めての食材は様子をしばらく観察する

初めて与える食材(特に卵や牛乳など)はアレルギーを心配する必要があります。食べてから数時間は体調に変化がないかよく観察しておくようにしましょう。

   

無理に食べさせない

「隣の子はたくさん離乳食食べてるのに……」と焦ってムリやり食べさせないこと。食事が嫌いになってしまっては本末転倒です。「ごはんて楽しい」「ごはんておいしい」そう思ってもらうことが一番大切。少しずつでもいいので、その子に合ったペースで進めていきましょう。

   

安全に気をつけて、親子で食事を楽しもう

離乳食って本当に手間がかかるし大変だし、嫌気がさすママも多いと思います。
でもこの先、生きていく上で「食べる」ということはもちろん欠かせません。
その最初の一歩をお手伝いできるなんて、とっても素敵なことですよね。
大変だけど、今しかない貴重な時間です。

子供が大きくなってしまった今思うのは「離乳食って大変だったけど、あの頃はかわいくて楽しかったなぁ」ということばかり。
とにかく安全に気をつけて、赤ちゃん期の食事を楽しんでくださいね。

少しずつ変わっていく食事内容は目に見える成長です。
新しい食材と赤ちゃんの出会いを、ママも喜んで見守ってあげましょう!

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