破傷風は土の中に存在する菌が体に入り発症する病気です。発症した場合は亡くなる確率が非常に高い病気で、新生児から30歳以上の成人まで、広い世代で発生すると言われています。破傷風について一緒に見ていきましょう。

破傷風の原因とは?

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破傷風は、土の中にある破傷風菌が傷口などから、体内に侵入することで発症する病気です。この破傷風菌は、土の中では「芽胞」という冬眠状態の形で存在しています。芽胞の状態だと、熱や乾燥に対して強く、世界中の土壌に広く分布しているんです。それが傷口から体内に入り、毒素を発生しながら体内で増殖していくのですが、この毒素は人間の神経の一部と接合してしまいます。このため、神経の興奮が持続的に引き起こされ、全身に筋肉のけいれんなどの症状が現れるんです。

感染経路としては、傷口から感染することがほとんどですが、破傷風菌は酸素のある環境で増殖しないため、浅い傷の場合はそれほど心配はいりません。深い傷を負った場合は、念のため医療機関で治療を受けてください。他にも、分娩時に不衛生な環境であったり、臍帯処理が適切でなかったりする場合に感染することもあります。この場合、新生児破傷風や、妊婦の産褥性(さんじょくせい)破傷風として発症します。現代日本では、このような感染経路はほとんどありません。

破傷風の症状

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破傷風菌が体内に入り込むと、3日~21日ほどの潜伏期間を経て症状が現れ始めます。破傷風にも数種類あるのですが、もっとも多い全身性破傷風では以下のような症状が起こります。

第1期

全身に倦怠感があり、頭が重たい感じがします。
肩こりや不眠に悩まされ、微熱がでる場合も。

第2期

部分的に筋肉のけいれんが現れ始める時期です。
牙関緊急という、口が開きにくくなる症状や、顔面の筋肉がこわばることで笑っているように見える痙症という特徴的な症状を見ることができます。
他にも、うまくしゃべることができなくなったり、嚥下障害(うまく飲食物をのみこめなくなる)が現れたりするため、この段階で異変に気付く人が多いです。

第3期

全身のけいれんが起こり、全身が弓のように反り返ります。
呼吸困難を起こし、窒息による死亡も多いです。

第4期

第3期の症状を乗り越えると回復期に入ります。

第1期の段階では、少し体調が悪い程度にしか感じず、破傷風の初期症状であると、気づくのはかなり困難です。

第2段階になると、あきらかに体におかしい症状がでるため、この時に小児科や、耳鼻科、歯科などに受診し、破傷風が発見されるケースが多いです。筋肉のけいれんなどの症状が見られた場合は、すぐに受診をして早めの原因究明に努めましょう。

破傷風と診断された場合は、集中治療室がある病院へ搬送されます。この時期での診断と、迅速な対処が重要なんです。

破傷風の予防

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前述通り、浅い傷の場合はそれほど心配はいりません。傷口に土がついてしまっている時は、綺麗に洗い流してあげてくださいね。

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予防のためにもっとも大切なのは予防接種です。破傷風は予防接種が存在しており、日本では定期接種に指定してあります。破傷風菌を含む4種混合ワクチンは生後3か月以降に接種することができ、定期接種のため指定の期間内であれば無料で接種できます。

現代の日本で破傷風患者が多くないのも、この予防接種が広く受けられているからなんです。注意点としては、この四種混合ワクチンは複数回接種する必要があるということ。かかりつけ医と相談しながら出来るだけはやく接種しましょうね。

まとめ

現代日本で破傷風を発症している人は年間50人から100人程度です。予防接種も存在し、発症率はかなり下がっているといえるでしょう。しかし、まったくのゼロではないことも事実。深い傷を負ったとき、破傷風が疑われる症状がでたときはすぐに病院で受診してくださいね。

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