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こんにちは!保育士のたまご、伊藤です!

聞いてください! 先日地下鉄に乗っていて、可愛らしい女の子とお母さんを見かけたんです〜!

「つぎ、なあに?」という女の子に、お母さんが「赤坂だよ」と返事をすると、 「つぎ、あさかさ、ね」とニコニコ。 それを聞いたお母さんも、「そうだね、赤坂だね」とニコニコ。

もうそれはそれはほっこりする雰囲気で、私まで幸せな気持ちになって家へ帰りました。

1歳後半〜2歳半頃になると、おしゃべりが大好きな時期がやってきます。 「最近よくしゃべるようになったなぁ〜」 と思う瞬間があれば、おしゃべり期のサインかもしれません。

今までは一方的に話しかけていたわが子と会話ができるようになると思うと…、 んん〜!ワクワクしますよね!


この時期に、1歳半頃までに20語程度と言われる語彙数はなんと200〜500語まで増えるんだそう。 そのため「語彙爆発」の時期とも呼ばれているんです。 そんな時期に入った子どものために何かできないかなぁと、まだまだ保育士のたまごではありますが…考えてみました!

してあげたいこと1.「気持ちにも名前があるんだよ」と伝えたい

子どもが何かを楽しんでいたり喜んでいたりしたら、一緒に気持ちを共有して「楽しいね!」「嬉しいね!」と話しかけてみてください。 そう言ってもらえた子どもは「こんな気持ちのことを嬉しいって言うんだ」「楽しい時ってニコニコするんだ」と感じられるようになるんです。

子どもの気持ちに共感しながら、嬉しい・楽しい・悲しいなどの感情表現の言葉を使ってたくさん話しかけ、「気持ちにも名前があるんだよ」というメッセージを送ってくださいね。 ママ自身も童心に帰って一緒に喜んだり楽しんだりしちゃうこと、これも忘れちゃいけませんよ〜!

してあげたいこと2.助詞を使って話したい

会話の中では「て・に・を・は」などの助詞はどうしても省略しがち。

子どもは、助詞が使われることによって文の構造理解がしやすくなるんだそうです。 でも、「助詞を入れて話さなきゃ…」と気にしすぎるとママのストレスになりかねません…。どうか無理はしないでくださいね!

してあげたいこと3.「ものの名前」を経験や気持ちと一緒に伝えたい

公園やスーパーなどにお散歩がてら一緒に出かけ、たくさんのものに出会いに行くのはどうでしょう。 子どもが「初めて」に出会う瞬間の表情を、見逃さないように見つめてみてください。とっても素敵な表情を見せてくれるはず…♪

子どもが初めて「まつぼっくり」に出会ったとき、子どもはまつぼっくりそのものだけではなく「公園でママと拾って楽しかった」「風が吹いていて少し寒かった」という状況や気持ちも、一緒に吸収していきます。 そうして「まつぼっくり」という名詞は、秋の肌寒さやママと一緒に拾った楽しさも感じさせる、奥行きのある名詞になっていくんです。

四季の情緒を感じる日本人ならではの感覚って、きっとこうやって培われていくんですよね…ステキ…!

してあげたいこと4.幼児語の使い方に少しだけ気をつけたい

幼児語、育児語という言葉をご存知ですか? ママたちが、そして周囲の大人も自然と使ってしまう「ブーブ」「ワンワン」などの言葉のことです。

この幼児語、使用については賛否両論。 幼児語を使うと、「本当は、『ブーブ』は『車』なんだ」ともう一度覚え直さなければならない再構築の作業が必要です。そのため語彙爆発の時期にもったいないという意見も。

一方で子どもが学習しやすい・発音しやすいという報告もあり、どちらが良いとは決め難いのだとか。 ただ、「ほらブーブ来たよ、大きい車だね。」と、一文の中に幼児語と普通の言葉が混じってしまうと、子どもが混乱してしまう可能性がありそうです。 少し気をつけてみるといいかもしれません。

してあげたいこと5.「話したい!話すのが楽しい!」の気持ちを受け止めたい

子どもと会話していると、 「一生懸命話してくれているけど、何と言っているか分からない…(笑)」 と少し混乱してしまうことも多くあるのではないでしょうか。

とても愛らしい姿なんですが、あまりにも一生懸命に体全体を使って喋ってくれるので、どう反応すべきか迷ってしまうこともありますよね。 私も保育実習中に悩みました。

でも、子どもが伝えようとしていることを全部理解する必要はないんです。 「そうなのか!」「すごいなあ〜!」「おぉ〜!」を多用しながら「何をしゃべっているんだろう…?」と探偵気分で聴いてみてください。大人自身の聴き取りレベルと演技力も自然と上がります\(^o^)/

でもそんな中で一番大切にしてほしいのは、子どもの「話したい!お話しするって楽しい!ママと一緒にお話しできる!」という気持ち。 まだまだ舌の動きも未発達なので、うまく言えないことも多いです。 でも、正しく教えよう・発音させようと何度も言わせたりせず、どうか一度受け止めてあげてください。


母から聞いたんですが、私「テレビ」を「てびれ」と言っていたそうです。(手ビレ…) そんな時は、「そうそう、テレビだね〜。」などとお返事してあげてください。 「そうそう」と受け止めて、認めることがポイントです!

ここで何度も「違うでしょ、テレビ。」と訂正されてしまうと、「話したい!」の気持ちが急降下しかねません。 話すこと自体を否定されるような気持ちになってしまうんですね。

子どもには「自分の話を聞いてもらえた・自分の存在を受け止めてもらえた」という経験がとっても大切。 「聞いてもらえて嬉しかった」という気持ちを積み重ねていくことで「今度は自分の番!」と、人の話や気持ちを受け止めようとする気持ちも育っていくんです。

さいごに

子どもは言葉そのものを「これはこういう時に使う単語でこんな意味だ」なんて教わらなくても、言葉のやりとりの中で自然とその言葉に出会っていきます。 周囲の環境(子どもを取り囲む全てのヒト・モノ・コト)から自発的に、ぐんぐん吸収していくんです。 ずーっと、学んでいます。 だからこそ、私たち大人の言葉使いも大切

「よっこいしょ」や「あら」といったママの何気ない言葉や口ぐせや、「そんな言葉どこで覚えてきたの?!」と吹き出してしまうような言葉を突然使い始めることも。

たとえ話がないかなぁと思って考えていたら、思い出しました。 ある日いつものように家族揃って晩ごはんを食べていたら、当時まだ幼かった妹が突然、ニコニコと満面の笑みで一言。

「かぞくって、いいねぇ…!」 突然どうしたの、と大笑いしました。 どこで覚えてきたんでしょうね、クスッとするとてもいい思い出です。


たどたどしいながらに一生懸命話している姿を見ることができる期間も短いもの。 いつのまにか流暢なおしゃべりさんになりますよ。 今だけのわが子の姿を、しっかりと目に焼き付けておいてくださいね!

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