「月経痛がひどくて仕事に行けない」なんて経験ありますか?人によって差はありますが、女性は月経のたびに辛い思いをしています。「月経痛で仕事休む」なんてなかなか言い出しにくいですよね。男性にとってはたかが月経かもしれませんが、ひどい月経痛も子宮内膜症という病気かもしれません。子宮内膜症の患者は200万人くらいいるといわれており、最も多くの女性を悩ませている病気です。

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こんな人は注意!

・日常生活を送れないほどの月経痛
・月経のときに吐き気がある、または吐いてしまう
・セックスや排便のときに痛む
・腰痛がある

毎月くる重い月経痛ですが、標準の月経痛の痛みがわからないため、自分が子宮内膜症だと気づかない女性は多くいます。

子宮内膜症ってどんな病気?

通常の月経は、子宮内膜の内側を覆っている子宮内膜が一定の周期で増殖し、はがれ落ちて起こります。
ところが子宮内膜症になると、子宮以外の場所で月経が起きてしまいます。
子宮内膜に似た組織が卵巣や腹膜などにできてしまい、増殖とはがれ落ちることを繰り返すのです。
そのため、血液の出口がなく固まって血腫となり、周囲の臓器と癒着してさまざまな症状を引き起こします。また、卵巣にできると卵巣内に古い血液がたまり、チョコレートのようなドロドロとした液の嚢腫(チョコレート嚢腫)ができます。

原因は?

子宮内膜症の原因は詳しくわかっていませんが、大きく分けて3つあります。

・月経時に排出されるはずの子宮内膜の一部が、卵管を通って逆流し、腹腔内に運ばれる説。
・内膜の組織が直接支給筋層の中に入り込む説。
・内膜の組織が静脈やリンパ管を通って運ばれる説。

原因はさまざまですが、確実にいえることは、月経を繰り返すことで子宮内膜症になる確率が高くなります。

症状は?

子宮内膜症の代表的な症状は

・月経痛が重い
・月経量が増える
・月経期間が長引く
・月経以外でも下腹部が痛む
・セックスのときに痛む
・不正出血がある
・下痢や排便時に痛みがある
・腰痛がある

などがあげられます。子宮内膜症を放っておいたり、症状が重かったりすると不妊の原因になってしまいます。

子宮内膜症が不妊の原因に!

子宮内膜症では、おなかのなかで出血を繰り返しているので、子宮と腸、または腸と腸が癒着してしまうのです。そうすると、腸の働きが鈍くなるので、便秘や月経痛、腰痛、性交痛になってしまいます。また、卵管が癒着すると不妊の原因になります。卵管は精子と出会う場所ですが、その卵管が癒着してしまうと卵子と精子が出会えなくなり、不妊に繋がるのです。さらに、子宮内膜組織から受精障害を起こす物質が出るため、これも不妊の原因となります。

子宮内膜症の治療法は?

子宮内膜症の治療法には「薬物療法」と「手術療法」があり、病状の進行状態などで治療内容が変わってきます。

薬物療法

▶GnRHアナログ療法(偽閉療法)
GnRHアナログ療法は、擬似的に閉経状態をつくります。エストロゲンの分泌を抑え、閉経をした状態にすると症状は軽くなるのです。副作用としては、のぼせ、ほてり、肩こり、発汗、頭痛などの更年期障害のような症状が出ることがあります。

▶低容量ピル療法(偽妊娠療法)
低容量ピル療法は、擬似的に妊娠状態をつくります。排卵と子宮内膜の増殖を抑えるので、月経が減り、月経痛が改善されるのです。副作用が少ないですが、治療効果が少ないので長期間の服用が必要になります。

手術療法

▶腹腔鏡手術
開腹するほどの状態ではない場合や、将来妊娠を希望する場合、不妊治療を目的にする場合に内視鏡をみながら処置をします。体の負担が少なく、回復が早いです。手術は、保険適用後に入院費用と合わせ20万円前後かかります。

▶開腹手術
症状がかなり進んでいる場合、子宮、卵巣、卵管すべてを摘出する開腹手術を行います。再発や他の病気との合併症が起こりやすいので、全部摘出するとその恐れはなくるんです。入院期間が2~3週間とながくなるため、保険適用後は入院費と合わせて30万円前後かかります。

子宮内膜症の治療には妊娠がいい!?

実は、子宮内膜症の1番の予防・治療法は妊娠することです。妊娠をするとホルモン動態が変わり、妊娠期間中は月経がきません。月経がなくなると出血しないため、内膜症は悪化しないんです。子宮内膜症による大きなチョコレートのう胞があれば、手術は避けられませんが、それ以外では妊娠はとてもいい治療法といえます。ただ、子宮内膜症自体が不妊の原因といえるので、早めに薬物療法や手術療法で治すことが大切です。

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おわりに

いかがでしたか?子宮内膜症ははっきりとした原因がないため、確実に予防することは困難です。また、自分は子宮内膜症とは気づかずに、症状を我慢している女性もたくさんいます。子宮内膜症は不妊の原因になってしまうので、定期的に病院で検査を受けましょう。

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