長く不妊治療を続けている夫婦の間で関心が高まっているのが、卵子提供です。卵子の老化により、自分の卵子では妊娠できない場合も最後の手段で第三者の卵子を提供してもらう方法があります。今回は、卵子提供について紹介します。

卵子提供とは?

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卵子提供は、第三者に卵子を提供してもらい、提供された卵子と夫の精子を受精させた受精卵を自分の子宮で妊娠、出産をすることです。

病気によって卵巣を摘出した人や、早期閉経などで排卵がなくなった人が対象ですが、体外受精を何度しても妊娠できなかった人や、卵子に問題がある人も認められる場合があります。

急増する卵子提供

卵子提供による妊娠、出産はこの10年間の間に2倍、3倍以上に増えているといわれています。卵子提供は、第三者からの提供が前提ですが、ドナーを募集してもなかなかおらず、姉妹や友人から提供してもらっているのが現状です。

日本国内で卵子提供を受けるには?

日本で国内で卵子提供を受けるには、JISARTの卵子提供のガイドライン適応を受けなければいけませんJISARTとは、日本生殖補助医療標準下機関である不妊治療専門クリニックの団体です。JISARTで卵子提供を受ける条件には、必要書類を準備して審査を通過する必要がありますが、治療開始まで約1年かかるといわれています。

【JISARTの卵子提供の条件】
・50歳未満で早発性卵巣機能不全
・夫婦で6回以上の体外受精を行ったが妊娠できなかった(医師が妊娠の可能性が低いと判断した場合)

つまり、年齢を重ねることによって不妊になった場合の卵子提供は認められていないのです。加齢が原因で卵子提供を受けたい場合は、海外で受ける必要があります。

海外ではどこで卵子提供を受けられる?

日本から卵子提供を受けるために渡航する人は、年々増加傾向にあります。アメリカやタイ、マレーシア、インド、台湾、スペインなどに行って治療を受ける人が多いです。日本国内に卵子提供治療をサポートしてくれる代理店(代理人)がいくつかあり、ドナーの選定、医師の紹介、渡航手続きなどを行ってくれます。海外での卵子提供では、卵子提供者とのさまざまな契約、検査を行い、体外受精による移植までを受けるので、1回の移植で3~4ヶ月ほどかかります。

卵子提供の費用は?

JISARTが指定する医療機関で卵子提供を受ける場合、検査やカウンセリングなどだけで約100万円かかります。体外受精などの治療費も別にかかってくるので、1回あたり150万円前後かかるんです。

海外で卵子提供を受ける場合は、国内よりも高額な費用がかかってきます。海外では国によっても費用が変わり、アメリカでは1回あたり500万円以上の費用がかかります。タイや台湾などであれば費用を抑えることができますが、それでも200~300万円ほど必要です。

また、ドナーの謝礼に関して日本国内では、卵子提供をする側はあくまでボランティアなので、ドナーが受ける卵巣刺激や採卵手術費用、その他の経費はもちろん支払いますが無償で卵子を提供することが必須です。海外では、ドナーの謝礼として50~80万円が必要になってくるので高額になってきます。渡航先や病院、治療内容によっても費用は変わってくるいので、あくまで参考にして考えてください。

卵子提供のリスク

卵子提供を受ける年齢は46歳から55歳くらいの高齢妊娠が非常に多くなります。そうすると、妊娠高血圧症候群になる可能性が3.4倍、妊娠糖尿病だと8倍くらいに増加。また、海外では多胎が非常に多いため、妊娠中の経過や、癒着胎盤など分娩時のリスクが高いとして、卵子提供を受けて妊娠した女性を受け入れない産婦人科が多いのが現状です。 

 

おわりに

いかがでしたか?卵子提供は不妊治療の最終手段ともいわれ、リスクは伴いますがどうしても子どもが欲しい家庭に急増しているのがわかりました。卵子提供はさまざまなリスクが伴い、今後卵子提供を受けて妊娠した女性を受け入れる病院側の態勢もしっかりと整えていかないといけないといった課題があります。また、将来子どもに対してどのように説明するかも問題です。リスクを理解したうえで、妊娠、出産、子育てを検討してみてください。

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