こんにちは。疾風の子育てライター野黒美(のぐろみ)です。

月経がはじまっているほとんどの女性が耳にしたことのある「排卵日」。中学生の保健体育の授業でも学び、なんとなくの知識はありますよね。

知っていると言いつつも、自分の身体がどんな働きをして排卵しているのか、詳しく理解できていますか?もう一度基本からしっかりとおさらいしてメカニズムを把握し、女性の神秘的すぎるシステムにうっとり感動できれば、コラムを読み終える頃には「自己管理をはじめてみよう!」と思えるはずです。

自分の月経周期と重ね合わせて、ここ数カ月を振り返ってみてください。

【排卵】を基礎からおさらいしてみましょう

女性は卵巣の中に赤ちゃんをつくるのに必要な「卵胞」のもと「原子卵胞」を約200万個も持って産まれます。そして思春期を迎えて妊娠できる身体になると、女性ホルモンの働きにより一定のサイクルで、赤ちゃんをつくるのに必要な成熟した「卵胞」が、1周期にひとつずつ排出。それが【排卵】です。

生理(=月経)がはじまっている女性は、通常25~38日のサイクルで身体が変化しており、大きくわけると4つの時期に分類できます。

月経期・・・ちょっぴり憂鬱リフレッシュゾーン

受精卵が着床しなかった場合、黄体ホルモンの分泌が低下。子宮内膜が剥がれ落ちて血液とともに子宮口から排出される時期。生理の出血期間は平均5日間です。基礎体温の測定を始めるのにベストタイミングと言われています。

身体のコンディション

  • 生理痛や腰痛、頭痛などさまざまな不調が起こりやすい。
  • 生理出血により貧血気味になることも。
  • むくみや倦怠感、嗅覚が敏感になるため吐き気を感じる場合もある。
  • お肌状態は敏感肌に傾き、乾燥が気になる。吹き出物や肌荒れが治りにくい。
  • 骨盤が開くため下痢や軟便になりやすい。


心のコンディション

  • 気分が落ち込みやすく神経質になることも。

卵胞期・・・気分UPハッピーゾーン

生理が起こってから排卵までの時期。基礎体温でいうと、低温期にあたります。
卵巣で数個~数十個の卵胞が成長するが、そのうち1個だけが成熟し、残りの卵胞は退化。卵胞から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)の作用により子宮内膜が厚くなるんだそうです。

身体のコンディション

  • 身体もお肌も黄金期。
  • 基礎代謝がUPして身体の動きも活発になる。
  • ダイエットのチャンス
  • 血行がよくなりハリ・ツヤを実感。
  • お化粧乗りも抜群。


心のコンディション

  • 自律神経のバランスが整うので、気分が高まりやすい。
  • 自信もみなぎり、性欲もUPしやすい。

排卵期・・・のんびりリラックスゾーン

成熟した卵胞から卵子が放出される時期。
卵胞が成熟すると、エストロゲンの分泌が急増し、下垂体から黄体形成ホルモンが放出されことにより、卵胞の壁が破れ卵子が排出されます(=排卵)。プロゲステロンの作用により基礎体温は高温期に入ります。

身体のコンディション

  • 便秘や肩こりなどが起こりやすい。
  • 脂肪燃焼が滞りやすく、むくみがち。
  • 皮脂の分泌が活発になるので、ニキビや吹き出物ができやすい。


心のコンディション

  • 黄体ホルモンの影響で交感神経が優位になり躁鬱の変化が著しい時期。
  • ハイテンションになったり落ち込んだりと、精神状態の安定が難しい。

黄体期・・・イライラMAX情緒不安定ゾーン

排卵後、月経が始まるまでの時期。
卵巣で卵子を放出した後の卵胞が黄体に変化します。黄体から分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)やエストロゲンの作用によって、子宮内膜が厚みを増し、粘液を分泌して受精卵が着床できる状態になるんだそうです。

身体のコンディション

  • 分泌されるすべてのホルモンの影響を全面に受けてしまい、あらゆる不調が起きやすい。
  • 乳房のハリや頭痛、眠気などの症状により生理が近いと感じることも。
  • メラニン色素が沈着しやすいので、シミ・ソバカスができやすい。


心のコンディション

  • ホルモンバランスが急激に変動するため、自律神経のバランスが乱れてしまい普段の自分を保てなくなりがち。
  • イライラを治めようと過食に走ってしまうことも。

個人差はあれど、女性に生まれたからには30~40年もの間、このサイクルを繰り返す運命です。自分の身体のリズムを掴むことが出来れば、PMS(月経前症候群)とも、うまく付き合えそうな気がしますね。

参考:浅田レディースクリニック
http://ivf-asada.jp/ranshi/
参考:武田コンシューマヘルスケア株式会社
http://hitester.jp/hairan
参考:国立スポーツ科学センター
https://goo.gl/H3EEQf
参考:ユニ・チャーム
https://www.sofy.jp/ja/advice/period-changes/11.html

排卵日はいつ?

排卵日を予測すること=妊娠への近道です。
排卵のしくみが理解出来たら、次はいよいよ自分の排卵日を予測してみましょう。排卵日予測の方法はたくさんありますが、今回はすぐ始められる4種類を掘り下げてみようと思います。

オギノ式

妊娠に関する書籍などにはよく登場する「オギノ式」ですが、大正から昭和にかけて活躍した医師の考案した避妊法で、これは妊娠にも役立ちます。

このオギノ式では、「月経開始予定日からさかのぼり、12~16日の間に排卵が起こりやすい」という性質を利用して排卵日を予測します。そして、卵子は女性の体内で約1日、精子は約3日間受精能力があるので、それをも計算に入れて受胎期や安全期を計算する仕組みなんですね!

オギノ式、どんな印象をもちましたか?生理周期が安定している女性はある程度の予測ができそうですが、かなりアバウト。医療が発達した現代においては、少し心もとない予測方法に感じます。

参考:加藤産婦人科クリニック
http://a-osan.com/contraception/

基礎体温

月経周期や基礎体温の変化から排卵日を予測する方法。
女性の基礎体温は一般的に低温期と高温期に分かれていて、生理周期と基礎体温のリズムを活用し予測します。

排卵日は高温期に入る前のもっとも体温の低い日、といわれていますが、実際には基礎体温だけで排卵日を特定するのは難しく、個人差や周期による乱れも出やすいものです。

この方法では、朝起きてすぐ、身体を起こす前に舌下に基礎体温計をセットし測定します。
この時動いたり水を飲んだりすると、正確な体温が測定できなくなるため、枕元に体温計を置いておくのがオススメ。寝ぼけてしまったり二度寝の可能性もあるので、メモ書きの準備もお忘れなく。

正しい基礎体温の計り方を知りたい方はこちらをチェック!
https://www.hugkumiplus.net/biyori/ninkatsu/kisotion/

いかがですが?面倒そう…大変そう…そんな印象でしょうか?
基礎体温測定というとその煩わしさから敬遠されがちです。ところが基礎体温からは、月経周期の長さや排卵の有無、排卵の時期など、沢山の情報を得ることができます。
基礎体温をつけることは自分を知ることです。

最初の一歩は少しおっくうかもしれませんが、測定を始めると毎朝の日課となり、身体の変化を知ることで、ホルモンバランスとうまく付き合えるようになるかもしれません。
コツコツと毎朝忘れずに測定していくと、基礎体温表に山~谷のグラフができて、高温期・低温期の平均体温など読み取れるようになるはずです。
2周期・3周期と積み重ねていき、自分のリズムが把握できるようになると、妊活にも大いに役に立ちます。

婦人科を受診する際にも、必ず持参してください。
あなたの本気度が一目瞭然!しっかりと伝えることができますよ。

参考:産婦人科検査法
http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5904-029.pdf
参考:大谷レディースクリニック
http://www.ivf.co.jp/?page_id=97

排卵検査薬

尿中に排出される「黄体形成ホルモン」の大量分泌をとらえ、排卵日を予測する方法。
女性ホルモンの一種である黄体形成ホルモンは、普段から少量分泌されているものです。なんでも、生理周期の中間くらいに”短期間だけ”分泌量が急激に増加するんだそうです!排卵の引き金となる黄体形成ホルモンの大量分泌から【約40時間以内】に排卵がおこると予測されているんです。

そして排卵検査薬とは、尿中に排出される黄体形成ホルモンを測定するステック状の検査紙のこと。
一般的に次回生理開始予定日の【14日前ごろ】に排卵日がくるので、次回生理開始予定日の【17日前】から排卵検査薬を使い始めると数日以内には陽性反応が現れます。
この陽性反応=間もなく排卵が起こる合図になります。キチンとした結果をみるためには、毎日ほぼ同じ時間に検査することが望ましいですね。

ふむふむ。これは”尿検査”だけあって、検査結果も信憑性が高そうですね。
いろんなメーカーからも検査薬が発売されていて、薬局やネットで購入可能なので、自分で排卵を予測したいという女性の強い味方といえるでしょう。
ただし排卵検査薬といえど、排卵の瞬間を測れるものではありません。

陽性反応を確認してから排卵するまで、実際の時間はわからないので、「おおよそ今日あたり排卵」というくらいの認識がよいかと思います。
検査のタイミングによっては、排卵後に陽性反応が出てしまう可能性もあるようです。

参考:ロート製薬株式会社
http://jp.rohto.com/dotest/products/lh/
参考:オムロン
https://goo.gl/fU7dwR

超音波卵胞計測

経膣プローブというエコーの棒を膣に入れて、超音波で卵胞の大きさや子宮内膜の厚みを測る方法。
かなり正確に卵胞の大きさがわかるので、卵胞が18~22mmになるタイミングをみれば排卵日の予測の精度も高まります。
費用は病院やクリニックによって異なり、卵胞の大きさを確認のみだと保険適用外となり、1,000円〜5,000円程度が多いようでした。卵胞のサイズによっては複数回卵胞チェックに通うことになるので、費用が気になる場合は、事前にクリニックに確認が必要となります。

通院しなくてはならないですが、一番排卵日特定ができそうなのは超音波卵胞計測ですね。
人によっては卵胞が18mm未満で排卵する場合もあったり、卵胞計測だけでは正しい排卵日を特定できなかったりということもありえます。毎日基礎体温もチェックして、総合的に排卵日を割り出す必要がありそうですね。

参考:はらメディカルクリニック
https://www.haramedical.or.jp/inspection

いくつかの排卵日予測方法を提示してみましたが、どれかひとつで特定というのは、難しいことだとわかりますね。共通して言えるのは、日々の自己管理の大切さです。難しくとらえずに、基礎体温を測ることからはじめてみてください。

知れば知るほど、女性の身体はミステリアスで神秘的です。流れる季節や移りゆく体調、詰め込まれるスケジュールに揺れる心。女性ホルモンは変化に敏感で、すぐに影響を受けてしまいます。

教科書に載っているような生理周期ではなくても、お手本のような基礎体温のグラフが描けなくても、それが今のあなたです。悲観する必要はありません。


まず知ること。自分のリズムが掴めたら、よりよくする方法を探してみましょう。”ハッピー”も”イライラ”も、その原因を理解すればこっちのものです。ホルモンバランスに操縦権を握られ、振り回されてばかりの毎日なんて、もったいないと思いませんか?

今こそ”はじめの一歩”を踏み出すときです。自分マイスターになって、人生設計をはじめましょう。

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