黄体ってなに?

そもそも「黄体」とは、排卵のあと“卵胞”が変化したもの。
卵胞が内分泌組織に変化し“黄体ホルモン”を分泌することで子宮内膜が厚くなり妊娠の成立や維持ができるので、とても大切な役割を担う細胞なのです。

卵胞が黄体に変化?なんだか不思議ですね。
黄体の最大の役割は「黄体ホルモン=プロゲステロン」の分泌。

排卵後に着床しやすくなるように、子宮内膜のベッドをふかふかにしてくれるホルモンで、基礎体温を上昇させる働きもしてくれます。生理前に感じるむくみや食欲増進などの身体の変化も、黄体ホルモンの影響です。
更年期を迎え閉経が近づくと卵巣の機能が黄体のホルモンが極端に減少し、さまざまな不調をきたします。

参考:富士製薬工業
https://goo.gl/FJ9k1A
参考:テルモ
http://www.terumo-womens-health.jp/learning/8_1.html

黄体機能不全の症状

黄体機能・・・排卵→卵胞が黄体に変化→黄体がプロゲステロンを分泌→妊娠が成立しなければ2週間で分泌ストップ。
この一連の働きがうまくいかない状態を【黄体機能不全】と呼びます。

基礎体温の高温期が短くなってしまう、高温期と低温期との体温差が少なくグラフが2層にならないのがもっとも顕著な症状ですが、基礎体温を測っていないとわからないですね。

自覚症状として現れるものは、月経異常です。
黄体ホルモンの分泌が不安定なため、排卵後2週間ではがれ落ちるはずの子宮内膜を維持できず、月経に影響を及ぼします。

生理不順

月経の間隔が25日~38日の範囲から外れている。生理の間隔がバラバラになる。

頻発月経

生理と生理の間隔が24日以内になってしまう症状。無排卵性出血の場合も多く、貧血をともなうことも。

月経期間が短い

生理出血が2日以内に終わってしまう。通常3~7日ほどの生理が2日で終わってしまう状態。

経血が少ない

生理出血の量が少ない。経血量を測ることはできませんが、生理初日・2日目でも明らかに出血量が少なくなってしまう。

不正出血・ピンクのおりもの

生理期間以外の出血。おりものに交じって薄く出血する場合も。
排卵は起こっていても排卵後に形成された“黄体”がすぐに萎縮し黄体ホルモンが減少してしまうと、このような症状が出てしまうのです。黄体機能が不完全な状態なので、黄体期の途中で低温に下がったり、高温期が極端に短いまま月経が起こったりしてしまい月経異常が起こります。
一定の間隔で生理が来ていると、何も異常がないと思いがちですが、生理の記録を遡って見直したり基礎体温表をつけてみたりすると、変化に気づけるはずです。
自分の生理と向き合い、黄体機能が正常に働いているか考えてみましょう。

基礎体温の正しい測り方
https://www.hugkumiplus.net/biyori/ninkatsu/kisotion/
参考:ゆかりレディースクリニック
http://www.yukari-clinic.com/information/general/metrorrhagia/
参考:ともこレデースクリニック
https://goo.gl/WPWgm5

黄体機能が正常に働かなくなる原因

なぜ黄体機能の働きが低下してしまうのでしょうか。
いくつか理由考えられますが、「ホルモンのリレーがうまくいかない」というのが最大の原因です。

正常なホルモンリレーを見てみましょう。

①卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌され卵胞が育ちはじめる。

②黄体ホルモン(LH)が卵胞を成熟させ、排卵直前にドバっと追加で黄体ホルモンが分泌され、排卵を促す。

③排卵後にの黄体に変化して、子宮内膜をフカフカに育てる。

④卵胞を育てる・排卵させる・子宮内膜を厚くする。

すべてにホルモン分泌が関わっています。

卵胞刺激ホルモンが不足すると、卵胞が育ちにくい。
黄体ホルモンが不足すると、卵胞が未熟で排卵障害が起こる。
排卵できたとしても黄体の機能が不完全だと子宮内膜が厚くならない。
このように“負の連鎖”を引き起こしてしまうのです。

せっかくホルモンリレーがうまくいっても、最後の最後で子宮内膜がうまく反応できず…というパターンもありえます。
もっというと、プロラクチンの分泌や甲状腺ホルモンとの絡みつきも…。
ひとえに「ホルモン」といっても、とても細かな役割分担をしてくれているのです。

当たり前のように思えていた毎月の月経サイクルも、詳しく見てみるとたくさんの作用が積み重なって、繰り返されていることに気付きます。

参考:扇町レディースクリニック
http://yaplog.jp/ohgimachi2511/archive/454
参考:MIMURO WOMEN’S CLINIC
http://mimuro-cl.com/ovulation-disorder.html

黄体機能不全かも・・・どんな検査をするの?

まず大切なのは、いつ受診するか?ということ。
黄体機能不全の検査は黄体期、つまり高温期に検査を受ける必要があります。高温期というのは基礎体温が0.3度以上高くなる時期です。
排卵が起こっていれば上昇するのですが、はっきりとした上昇がわからない場合や基礎体温をつけていなくて不明ならば、月経周期で予想します。
28日間隔の方だと前回生理から20日前後のタイミングです。

一番気になる検査内容は“問診”・“内診”・“血液検査”です。
検査項目や検査のスケジュールもクリニックによりさまざまですが、一般的な初診の流れを踏まえておきたいですね。

まずはカルテ記入。過去の病歴や月経開始年齢、最終月経の開始日などを記入。現在の妊娠の可能性や、これから妊娠を望んでいるかなどの質問がある場合もあります。
気になる症状や相談したいことがあれば、備考欄に書いておくとスムーズです。

続いて問診へ。
普段の生理の様子や、現在どういった不安があるかなど、気になることを訪ねてみましょう。基礎体温つけている方は持参して見てもらいます。

さて次はいよいよ内診です。苦手意識が強い女性も多いでしょうが、婦人科の内診を受ければたくさんのことがわかります。
内診台は何度乗っても緊張しがちですが、乗ってしまえばもうお任せするしかありません。ゆっくりした呼吸を意識して、リラックスを心がけること。
膣の入口を洗浄したあと、細長い棒状のエコーを膣から挿入し、子宮内の状態をエコー画像で確認し、診断します。ほとんどのクリニックでは患者側からもエコー画面が確認できるようになっているので、ドクターの説明を聞きながら画面を見つめましょう。
最後にもう一度洗浄して内診は終了です。

内診時はショーツを脱ぐのでパンツやタイツ、ストッキングだと着脱に時間がかかってしまいます。避けたほうが無難ですね。
何十回も診察へ通った私は、スカートならばショーツを脱ぐだけなので、内診台に乗った際精神的に安心するという結論に至りました。
清潔な下着を付けてスカートに靴下。このスタイルがおススメです。

勇気を出して内診を受ければ、自分の身体を知ることができます。
卵胞は作られているのか?排卵は起こっているのか?子宮内膜は何ミリに育っているのか?など、女性機能をしっかりと診察できるのです。
子宮内膜の厚みが8mm未満なら、黄体機能不全疑いとなり血液検査をします。

不妊治療専門のクリニックや不妊治療に力を入れている婦人科では、基本の検査にたくさんのホルモン検査が含まれているので、妊活目的の女性はそういうクリニックを受診するといいですね。

血液検査で調べるのは「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の値。プロゲステロン約10ng/mL未満であった場合は黄体機能不全の疑い。
ただし血中のプロゲステロンの濃度は月経周期によって変動があるため、数回測定することが理想と言われています。

気になる検査費用は検査項目によりかなりばらつきがあるようです。
数種類のホルモンの検査をまとめて行う場合は、初診料+内診+血液検査、中には保険適用外の検査もあるため、1~3万円ほどかかることもあります。
事前にクリニックに確認してみると安心ですね。

参考:ASKAレディースクリニック
http://aska-cl.com/checkup/checkup-blood.html
参考:浅田レディースクリニック
http://ivf-asada.jp/expense/kensa.html

黄体機能不全が原因の不育症

不育症・習慣性流産とは、妊娠成立後に胎児の成長が止まってしまうなどして、流産を繰り返してしまうこと。
初期流産の50~60%は胎芽の染色体異常ですが、繰り返し起こってしまう場合は不育症を疑い、検査を受けます。
不育症はホルモン分泌が深く関わっていて、黄体機能不全の場合は子宮内膜が厚くなりにくいため着床がうまくいかない、というのも原因のひとつです。

参考:ほりたレディースクリニック
http://www.horita-ladies-clinic.com/guide/hunin.html
参考:日産婦誌55巻9号研修コーナー
http://www.jsog.or.jp/PDF/55/5509-249.pdf

黄体機能を改善して妊娠しやすい身体へ

黄体の正体、黄体ホルモンの働き、黄体機能の重要性。
仕組みがわかったら今度は妊娠へと繋げる方法です。
次回は治療法を詳しく学びましょう。

次の記事→ 黄体機能不全を改善する

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