流産はどれくらいの頻度で起こる? その原因は?

流産と診断されてしまった時、自分の身体や行いを責めてしまう女性は少なくありません。
母体が高齢だから卵子の質が良くなかったのかもしれない…子宮の状態が悪かったのだろうか…など、知るよしもない理由を考えだしたらキリがないのです。

医療機関で確認された妊娠の15%が流産となり、妊娠全体では40%が流産しているとの報告もあります。流産の原因でもっとも多いのは「胎児の染色体等の異常」で、両親の染色体が正常であっても起こりうることであり、染色体異常による流産は卵子が受精した瞬間に運命付けられているなのです。

健常な夫婦であっても、妊娠1回につき10%以上の流産率があると考えられています。流産率は女性の年齢の上昇、つまり卵子の老化にともない高くなっていきます。それを知ったとしても決して簡単に割り切れるものではありませんが、“自然沙汰なので仕方ない、誰にでも起こりうること”と捉えるしかないのです。

検査により原因が判明する例では、夫婦どちらかの染色体に異常がある・母体が胎児に対して拒絶反応を示してしまう・子宮内感染症・子宮頚管無力症・黄体機能不全によるホルモン不足などがあります。また流産が2回以上続いてしまう「反復流産」や3回以上繰り返す「習慣流産」と診断された場合は“不育症”の検査を受け、病状により治療が必要です。

参考:日本産科婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=4

参考:セントマザー産婦人科医院
https://www.stmother.com/cause/cause12/

流産の種類について詳しくはこちら
「流産の種類とは…防げる? 守れる? 知っておくべき正しい知識」

   

流産の後は妊娠しやすいって本当?

数ヶ月後に会えると信じていたのに、ある日突然流産を宣告される。そんな時、ワラにもすがる思いで“次につながる何か”や、この痛みを和らげてくれる“小さな希望”を探すのはとても自然なことなのです。

自身を振り返り、過去2回の稽留流産の後は苦しくて悶えていました。
最初の流産は心も身体も奈落の底に突き落とされ身動きが取れず、2度目は落ち込むのを恐れてすぐに妊活再開しツラさをごまかしていました。そんな時にネットの中で見つけた「流産後は子宮内がきれいになっているので妊娠のチャンス」この一筋の希望の言葉を胸に、前向きな気持ちになれたのを覚えています。いろいろなサイトを読みふけり、“妊娠できたのだからきっと次こそは赤ちゃんに会える”…もう一度不妊治療と向き合うきっかけとなった“おまじない”のような言葉でした。

もちろん流産にも種類があり原因もその時々でさまざまなので、次妊娠できる確率は何パーセントと数字で表すことはできません。流産後に妊娠率が跳ね上がる、なんて医学的根拠もありません。
願い届かず流産になってしまったとしても、子宮内に着床できたのは事実。受精し着床できたのだから希望はたっぷりある、子宮内環境がもっとよくなれば次こそは育ってくれるかもしれない…と、子宮内膜がフカフカになるイメージを浮かべながら身体が整うのを待ってみてはどうでしょうか。

妊活・妊娠にまつわる環境は数十年前とはガラリと変わり、セルフチェックで超初期の段階から妊娠を知ることができるようになりました。得られる情報が増えた分、受け止めなければならない事実も増しました。胎児の成長が止まってしまうのを自分の目で見て受け止める、それは何度経験しても悲しみが減ることはありません。ドクターに聞いてもはっきりとした原因はわからない場合がほとんどですので、苦しいですが時を経て気持ちを切り替える必要があります。
ジンクスでも噂でもおまじないでもいい。前向きになれるきっかけはとても大切なのです。

   

繰り返す流産とは?

2回流産を繰り返すと「反復流産」、3回以上を「習慣流産」といいます。
流産してしまう多くの原因は“胎児の偶発的な染色体異常”と考えられていますが、繰り返すようであれば「不育症」の可能性が浮上するのです。
不育症とは、妊娠はするが流産・死産を繰り返してしまう病状です。流産のリスクを高めてしまう原因は以下のことが考えられます。

   

夫婦染色体異常

夫婦の染色体異常が一定の確率で引き継がれるため、どちらかの染色体に異常があれば受精卵にも一定の確率で染色体異常が起こる。

   

子宮形態異常

重複子宮・双角子宮・中隔子宮などの生まれつき子宮の形状に異常がある先天的な子宮奇形と、後天的に起こる子宮筋腫子宮腔癒着症頚管無力症がある。着床障害や胎児に栄養が運ばれにくい状態になってしまうと流産しやすくなってしまう。子宮奇形による不育症と診断された場合手術療法の対象となり、開腹手術や内視鏡手術により治療が可能。

   

内分泌異常

甲状腺自己抗体の異常分泌による“甲状腺機能異常”や糖尿病による“高血糖”は、赤ちゃんの染色体異常を増加させると考えられている。

   

免疫異常

抗リン脂質抗体症候群や、血液凝固因子異常などが代表的。血液が固まりやすく、固まることにより血流が低下して胎盤に血栓ができやすくなる。血液が固まりやすい状況では赤ちゃんに栄養が届かなくなり、発育不全胎盤の異常を引き起こしてしまう。

胎児が育たない要因「不育症」は検査しなければわかりません。手術や投薬で流産の予防が可能なケースもありますので、気になることがある時はドクターに相談してみましょう。

参考:セントマザー産婦人科医院
https://www.stmother.com/cause/cause12/

参考:井上レディースクリニック
http://www.inoue-ladies.jp/infertility/fuiku/

   

流産後、生理はいつくる? 妊活再開はいつから?

流産後どれくらいの時期に生理は起こるのでしょうか。
自然に子宮の中身が完全に排出されてしまい完全流産になった場合でも「流産手術(子宮内容除去術)」を行い、子宮内を妊娠前の状況に戻した場合でも、通常30日~50日程度で生理が来ます。

生理再開の鍵を握っているのはホルモンバランスです。ストレスこそ大敵。ツライ気持ちを閉じ込め過ぎず、心を整えていくことが近道かもしれません。

半年が経過しても生理が来ない時は病院での診察が必要です。妊活再開の時期についてもいろいろな見解がありますが、心身が整えばすぐにはじめていいというドクターも増えています。

たった数ヶ月、されど数ヶ月です。自身の数年前を振り返ってみても、流産後の喪失感を埋めるかのように妊活再開を急いでいた事を思い出します。年齢による焦りを感じている女性は、数個の卵子でさえとても貴重に感じて当然。ムリなく身体と対話しながら進めていってくださいね。

参考:志馬クリニック四条烏山
http://www.shime.biz/sp/05-03-07-04-ryuzanshujutsu.html

   

流産後の心と身体のケアについて

いうまでもなく心と身体に大きなダメージを受けてしまう流産
妊娠すれば数ヶ月後には赤ちゃんに会えるものだと疑いもしなかったのに、突然の悲しい出来事に心が追い付かないのは当たり前です。自分が経験すればそれは突然でとても身近に、そしてとてもたくさんの女性が同じ思いをしていることを知ります。
立ち直る方法は人それぞれですが、まずは自分自身の心身の痛みと向き合うことからはじめて欲しいと思います。ムリして無かったことにしようとしても、身体と心は痛みを忘れません。ツライ出来事を乗り越えるため、しっかりとパートナーと語り合ってください。心が整う頃には、身体もリセットできているはずです。

新しい一歩を踏み出すには、食べる寝る温める
生理再開を待つ間、食事やサプリメントを学んでみたり鍼灸治療やお灸に挑戦してみたりと、何か新しいことをはじめてみるのもいいかもしれません。身体の準備が整うまでの間、癒し・ひらめき・挑戦と、次につながる糸口を見つける時間に使ってみるのもいいかもしれません。

冷えない身体”も“ホルモンバランス”も“子宮内環境”も、一日にしてならずです。
ゆっくりでも確実に、妊娠への道のりを一歩ずつ進めることを願っています。

   

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