不妊の定義は“妊娠を望むカップルが避妊をせずに定期的なセックスをして1年間妊娠しないこと”。近年、不妊に悩むカップルが急増しています。女性も男性も不妊の原因は半分ずつあると言われており、不妊の原因はさまざまです。排卵はきちんとおこっているのか、精子は十分な量出ているのか。その問題、原因、解決策を導いてくれるのが不妊検査です。
今回は不妊検査の内容について詳しく見ていきましょう。

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女性の基本検査

女性の検査は月経周期に合わせて行うので、すべての検査が終わるまで1~3ヶ月。女性の体は複雑にできているため、検査の種類も多いです。月経周期に合わせて検査するため、受診のタイミングによってどの検査から始まるかは異なります。

■血液・ホルモン検査 
血液検査で、ホルモンが正常に分泌されているかどうかをチェックをし、卵巣や子宮の状態を調べます。検査は月経期と黄体期にそれぞれ1回ずつ行われます。

■超音波検査
膣内に超音波の出る器具(プローブ)を入れ、子宮や卵巣の状態をモニターに映し出します。卵胞の発育や排卵の有無、子宮内膜の暑さなどを確認。診察時はほぼ毎回検査します。

■子宮卵管造影検査
膣から子宮口にカテーテルという細い管を入れ、造影剤を注入し、X線撮影を行います。卵子、精子の通り道である卵管に詰りなどの問題がないかを確認。卵胞期に検査します。

■頸管粘液検査
排卵日の近くに子宮頸管の粘液を注射器で採取し、粘液検査をします。頸管粘液には、精子を子宮に取り込むのを助ける働きがあり、粘液量や働き具合を確認。排卵期に検査します。

■フーナーテスト
排卵日頃にセックスした後子宮頸管粘液を採取します。精子が中に進入しているかどうか、よい状態の精子がいくつあるかを顕微鏡で確認。排卵期に検査します。

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■AMH検査
採血をして、AMH(抗ミュラー管ホルモン)の状態を調べます。卵巣内にどれだけ卵子が残っているかを確認。どのタイミングでも検査が可能です。

■クラミジア検査
綿棒のようなもので膣壁をこすっておりものを採取します。クラミジア感染症は性感染症の一種。感染すると不妊の原因にも繋がります。どのタイミングでも検査が可能です。

男性の基本検査

男性の検査は精液検査がもっとも重要な基本検査です。検査期間は1日~数日。ほとんどの場合は初診で精液検査も行いますが、問題があった場合は再検査となります。

■精液検査
2~3日以上(5日程度が比較的よい)禁欲したのち、マスターベーションで新鮮な精液を採取します。精液の色や量、精子の濃度、運動率や奇形率、白血球の有無などを調べる検査です。

精子の数が1500万個以下は「乏精子症」、まったく精子がいない場合は「無精子症」。運動する精子は40%未満、または直進する精子の数が32%未満の場合は「精子無力症」が疑われます。
精子の減少や運動率の低下は、一時的な現象の可能性も。睡眠不足や疲労、二日酔いや風邪の症状があるときなどに検査をすると、その可能性が高くなります。体調がいいときに再検査を受けましょう。

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基本検査の結果、何らかの異常が疑われる場合は精密検査を行います。不妊原因が判明すれば治療は始まりますが、すべての検査を終えても不妊原因がわからない場合精密検査に進みます。

女性の精密検査

卵巣や卵管、子宮の状態を内視鏡でより詳しく観察したり、染色体に異常がないかを調べたりする検査を行います。

■子宮鏡検査
小型カメラで直接子宮内部を観察します。子宮膣にできた子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどを見つけたり、子宮奇形や癒着の有無などをチェック。小さいポリープであれば、その場で切除して治療することも可能です。卵胞期に検査します。

■腹腔鏡検査
子宮や卵巣、卵管などを腹腔鏡で直接観察します。卵管周辺の癒着や、子宮内膜症などがあるか直接目で見て確認したり、卵管がきちんと通っているかも観察。検査中は全身麻酔をするので痛みはありません。出血や術後の痛みも軽度ですし、傷跡も数ミリ程度なので日帰りで検査を行うところもあります。検査後2.3日は安静に過ごしましょう。

■ホルモン負荷検査
特定のホルモンを注射で投与し、ホルモン反応を観察します。排卵障害が疑われるときに行う検査です。ホルモン注射で、さまざまなホルモンに対する反応を見て、排卵の発育の可能性や無排卵の原因などを調べます。低音期に検査します。
 
■染色体検査
採血をして染色体の状態を確認します。染色体の異常は、排卵を起こすことができなかったり、妊娠しても流産を繰り返したりする原因に。検査はどのタイミングでも検査が可能です。

■MRI検査
磁気を利用して、体内を詳しく検査します。主に子宮筋腫の位置や大きさ、卵巣チョコレート嚢胞の有無を確認。検査はどのタイミングでも検査が可能です。

男性の精密検査

精巣の状態を観察したり、ホルモンの状態を調べたりする検査を行います。

■超音波検査
プローブを使用し、精巣を検査します。精子をつくる能力や病気の有無をチェック。プローブと呼ばれる超音波を発する器具にゼリーをつけ、陰嚢に当てて行います。痛みはありません。

■血液・ホルモン検査
採血をして、血液からホルモンの分泌状態を調べ、精子をつくる能力を検査します。糖尿病や肝臓病など、不妊に影響を与える内科的疾患の有無を確認。

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早めの不妊検査を

女性が最も妊娠しやすいのは20代。30代後半になると妊娠率が大幅に低くなります。男性も同様に、年齢や不規則な生活習慣が不妊に影響するのです。まさに不妊は時間との闘い。女性は特に検査期間が長いため、早めの検査をおすすめします。クリニックでしっかりと検査をし、健康な体づくりをしましょう。

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