“妊活”や“不妊”という言葉を最近よく耳にしますよね。まだ妊娠できる年齢だと思っていた。避妊をやめればすぐに妊娠できると思っていた。妊娠についての正しい知識不足で「妊娠できない」という悩みを抱える人が増えています。不妊の原因、治療法はさまざまです。今回は、不妊症の原因から治療法についてまとめました。

不妊症ってなに?

女性の妊娠適齢期は20代。30代を過ぎると妊娠率は低くなり、35歳を超えた頃から一気に低下します。女性の初婚平均年齢は29歳、初産平均年齢は30.1歳と晩婚化が進み、現在不妊に悩む夫婦は急速に増えているのです。

不妊症について

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■不妊症の原因
不妊の原因は女性のみならず、男性にもあるんです。世界保健機関(WHO)の調査では、女性のみに原因がある場合は41%、男性のみは24%、男女両方にある場合も24%と、半数近くは男性にも原因があるということがわかります。

■代表的な不妊の原因5つ
①排卵因子
何かが原因で排卵が起こらない。
②卵管因子
卵管に問題があり、卵子や精子が通りにくい。
③子宮因子
子宮に異常があり、着床が困難。
④男性因子
健康な精子を十分な量をつくれない精子形成障害や勃起不全。
⑤その他の因子
①〜④全てに当てはまらないその他の因子。主に体内に入ってきた精子に対する反応トラブル。

  ■なぜ30代を過ぎると妊娠しづらくなる?
卵子と精子の老化が原因です。特に女性は生まれてから新たに卵子をつくることができません。卵子の数は年齢と共に減少し、30代を超えたあたりから老化が加速します。もともと卵子は円形ですが、35歳を超えた頃から楕円形やいびつな形に変形をしてしまうので受精しにくくなるのです。

精子は毎日つくられるから大丈夫だろう。と安心する男性も多いのですが、実は35歳を超えると精子も老化します。精子の運動率の低下、量の減少などの問題があり、いくら卵子の状態がよくても精子に問題があると妊娠は難しいのです。

不妊検査ってどんなことするの?

不妊の原因を調べ、的確な治療を行うために不妊検査を行います。女性は月経周期に合わせて行うので、期間は最短1ヶ月。検査は病院の不妊外来で受けることができ、男性の場合、泌尿器科でも検査可能です。

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■女性の不妊検査の流れ <検査期間1〜3ヶ月>

<問診>
初潮の年齢、性生活、妊娠・分娩経験の有無などについて答えます。

<基本的な検査7つ>
月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の4つの時期に合わせた検査を行います。

・血液ホルモン検査
血液を採取し、ホルモンが正常に分泌しているか調べる。
・超音波検査
腹部や膣内にプローブを使用し、子宮や卵巣の状態を調べる。
(すべての時期に検査の必要)
・子宮卵管造影検査
卵管に詰まりがないかレントゲンで調べる。
・頸管粘液検査
注射器を使い、子宮頸管から分泌される粘液を調べる。
・フーナーテスト
排卵期の指定日にセックスをし、24時間以内に膣内粘液と頸管粘液の中の精子を調べる。
・AMH検査
採血をして、卵巣内の卵子の数を調べる。
・クラミジア検査
不妊の原因となる性感染症を調べる。

以上7つの検査を行い原因が見つからない場合や、詳しく調べたい場合は精密検査を行います。また、基礎体温の記録や、他の病院の検査結果などあれば持っていくといいでしょう。

■男性の検査の流れ <検査期間1日〜数日>

<問診>
性欲の有無、勃起、射精、性生活などについて答えます。

<基本的な検査>
・精液検査
病院や自宅で採取した精液で、精子の数、運動率などを調べる。

精液の状態は、体調に左右されるため検査は複数行われることもあります。また、精液検査に抵抗のある人は、女性のフーナーテストでの代用や市販の精液検査キットを活用してもいいですね。

不妊治療はどんなものがある?

不妊検査を終えると、いよいよ不妊治療に入っていきます。不妊治療は原因、年齢、体質によってもさまざまです。
まず、薬を使用する方法に、排卵を引き起こす排卵誘発剤、受精卵を着床しやすくする黄体ホルモン剤などがあります。また、手術を用いて子宮筋腫を取り除くことも。
薬や手術の治療後、また不妊の原因がわからない場合タイミング療法を行います。

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■タイミング療法とは?
自然妊娠の確率を高めるために、医師から指定された日にセックスをする方法です。排卵日を予測し、排卵の有無を確認します。場合によっては、排卵誘発剤や黄体ホルモン剤を使用。生理予定日を過ぎると、妊娠しているかの検査をします。この時点で妊娠すると、不妊治療は終了です。

タイミング療法では、排卵日ばかり気にしてしまいセックスがストレスに感じてしまう…なんてことも。日頃から夫婦の時間を大切にすることが大事ですね。

■人工授精とは?
受精の確率を高めるために、精子を子宮に注入する方法です。排卵が正常に起こったか、受精しやすい状態か、黄体ホルモンが正常に分泌されているか。など、予測した排卵日のあとに超音波検査をします。精液検査で無精子症やなんらかの問題があった場合、第三者から精子をもらう方法もあります。

人工授精は保険が適用されないため、1回約2万円の費用がかかりますが、検査の種類によっては一部適用される場合も。

■体外受精/顕微授精とは?
タイミング療法、人工授精で妊娠できなかった場合、より高度な治療にはいっていきます。体外で受精をさせ、子宮に戻すという方法です。体外受精は、卵子に精子をかけ、自然に受精するのを待ちます。一方、顕微授精は顕微鏡をみながら直接卵子に精子を注入させて受精させるのです。見事受精すると数日後に子宮に戻し、2週間後に妊娠しているか検査をします。

体外受精、顕微授精には1回30〜60万円。保険は適用されず、受精卵ができるまで複数回行われることもあるので、莫大な費用がかかります。しかし、100%成功するとは限りません。医療費免除や特定不妊治療費補助制度など、助成金が支給されるので、うまく活用しながら取り組んでいきたいですね。

おわりに

不妊治療の流れについてわかりましたか?不妊の原因は年齢、性別に関わらずさまざまです。不妊の検査、治療法も長期にわたっておこなわれるので、夫婦の協力は必要不可欠。1人で悩まず、支え合いながら夫婦生活を楽しんでくださいね。

 

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