「赤ちゃんが欲しい」と思っている女性に、まず始めてほしいのが基礎体温を測ること。
基礎体温を毎日測ることによって体のリズムを知ることができ、さまざまなことがわかります。
妊娠はさまざまな条件や、タイミングがそろわなくては成立しません。いつ妊娠しやすいのか、いつセックスをすればいいのかを教えてくれる、絶好のツールが基礎体温表なのです。

今回は「基礎体温表」について詳しくみていきましょう。

     

基礎体温とは?

基礎体温とは安静時の体温のことです。
本来は寝ている間の体温のことですが、寝ている間は測れないので、朝起きてすぐ、ほとんど動かない状態で測ります。
女性には体のリズムがあり、ホルモンバランスによって大きく左右されます。
ホルモンは大きく分けて2種類。卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)です。ホルモンの分泌は約1ヶ月で変わり、基礎体温を変動させています。

基礎体温は通常、低温期高温期に分けられます。
低温期とは、月経が始まってから排卵が起こる時期です。卵胞分泌刺激ホルモンの分泌によって体温が低く保たれると同時に、卵胞ホルモンの分泌で卵胞が十分な大きさまで成長します。
高温期は、排卵後、黄体ホルモンが分泌されることにより、体温が上昇している時期です。妊娠している場合は高温期が続き、受精しなかった場合は排卵から14日前後で月経が始まります。

     

参考:「丘の上のお医者さん」神奈川県健康医療局保健医療部
http://www.okanouenooisyasan.com/knowledge/can/03/

     

なぜ基礎体温を測るの?

では、なぜ基礎体温を測り、表にあらわすのでしょうか。
赤ちゃんが欲しいと思ったとき、まずは妊娠のしくみをきちんと理解しておく必要があります。
妊娠は排卵をしないと始まりません。基礎体温を測ることによって、きちんと排卵しているかどうか、排卵期があるかどうかがわかります。基礎体温をつけておくと、妊娠しやすいタイミングはもちろん、基礎体温の曲線によっては、卵巣や黄体機能不全などの問題もわかるんです。
最低でも2~3ヶ月程度測定し続けると、生理週間や排卵期を予測できるようになり、妊娠を望んで受診した際には医師の参考資料にもなるので、とても有効な情報になります。

     

基礎体温でわかることは?

     

排卵日(妊娠しやすい時期)の目安がわかる

排卵日の3日前から排卵後1日までの5日間は妊娠の確率が高くなります。一般的に低温相最終日が排卵日と言われていますが、その精度については正確なものではなく、基礎体温単独で排卵日を特定するのは困難とされています。

     

妊娠しにくい時期がわかる

高温期に入って4日頃から月経までは妊娠の可能性が低くなります。しかし、体調によって体温が変わったり、いつ排卵するかはわかりません。避妊をしたい場合は、避妊具をしっかりつけましょう。

     

妊娠しているかがわかる

妊娠していない場合、黄体ホルモンの分泌は約2週間で止まり、体温は下がります。妊娠をすると黄体ホルモンの分泌が続き、3週間以上高温期が続けば妊娠の可能性大。妊娠しているかもと思ったら産婦人科で検査をしましょう。

     

流産の予測ができる

高温期が3週間ほど長く続いたあと、急激に体温が下がり出血がある場合、子宮外妊娠、流産の疑いがあります。すぐに産婦人科を受診しましょう。

     

無排卵月経がわかる

低温期が長く続き、高温期に入らない場合は無排卵月経の可能性があります。排卵がないと黄体ホルモンも分泌されず、体温が高くなりません。3ヶ月近くこの状態が続く場合は、早めに産婦人科で検査をしましょう。

     

病気の発見ができる

通常高温期は約2週間ですが、9日以内だと黄体機能不全の疑いが。不妊の原因になるので、毎月このような状態なら産婦人科で診てもらいましょう。

その他にも…
・更年期障害予測
・体調の変化
・ダイエットの周期
・肌荒れの周期
など、体のさまざまな変化、自分の体のリズムがわかるようになる優れものなんです。

     

参考:こまえクリニック 不妊ルーム
http://komacli.com/clinic/kisotaion_2.html
参考:津田沼IVFクリニック
http://www.tsudanuma-ivf-clinic.jp/docs/3.pdf

     

基礎体温の正しい測り方は?

     

婦人体温計を使う

通常の体温計ではなく、細かい単位まで測れる婦人体温計を使いましょう。基礎体温表はわずかな体温変化をグラフ化するため小数第2位まで表示する必要があります。

     

口の中で測る

わきの下では微妙な温度差を測れないので、舌の下側に体温計を入れて口を閉じます。

     

毎朝、一定の時刻に測る

早く起きると体温は低く、遅いときは体温が高くなります。毎日同じ時間に目覚めて、同じ状態で測らないと、正確な基礎体温は測れません。枕元に置いておいて、毎朝起きてすぐそのままベッドで測るのがオススメです。

     

体調も記入する

ちょっとしたことでも体温は微妙に変化します。計測時間がずれてしまった、病気や体調不良、下痢や便秘、睡眠不足たおりものの異常なども記入しておきましょう。体調も記入しておくことで、より正確な診断が受けられます。

     

基礎体温表の生かし方

基礎体温はなぜ測るのか。何の役に立つのか。
この2点をしっかりと理解することで、はじめて基礎体温表をつける意味を持ちます。
最近では便利なアプリなども次々とできて、自分の基礎体温をデータ化することも比較的簡単になりました。
そのため、「基礎体温表をつけること」が目的になっている人が意外と多く、せっかくの情報が活用されていないことも。
せっかくのデータに一喜一憂するだけではもったいないと思いませんか?
基礎体温表を読み取り、どのように生かし、行動に移していくか。それが大事なのです。

基礎体温表は女性の子宮と卵巣の状態を映し出す鏡のようなもの。2~3ヶ月つけることによって自分の体の内部状態が手にとるようにわかるようになります。
それは妊娠を望む望まないにかかわらず、女性の体調管理の上でもとても有益なことです。
さあ明日からでも、基礎体温表をつけてみませんか?

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