妊娠超初期の腰痛ってどんな痛み?

生理痛というと、どんな痛みを想像しますか? 下腹部の鈍痛や腹部のズキズキ、そして重い腰の痛みですよね。仕事や家事に学校と休みたくても休めない日常を、薬の力を借りて生活のリズムを保っている女性も多いのではないでしょうか。個人差や周期によって痛みはさまざまですが、その痛み、妊娠兆候でも感じることがあるのです。生理前後の“痛み”と妊娠に関わる“痛み”、どんな違いがあるのかぜひ知っておいてください。

妊娠超初期腰痛の原因はリラキシンというホルモンの影響が大きいと考えられています。
リラキシンとは卵巣の黄体で産生され、胎盤から放出されるペプチドホルモンの一種です。赤ちゃんを守り育てるため大きくなる子宮の変化に合わせて、骨盤周囲の靭帯や関節を緩めるという大切な役割を担ってくれています。妊娠~出産には必要不可欠なホルモンですが、靭帯や関節が緩むと骨盤に“ゆがみ”が起きてしまい腰痛が出てしまうのです。
骨盤がゆるむと身体のバランスが変わり、腰への負担が増してしまうため腰が重い様な感じや鈍痛、時として激しく強い痛みを感じてしまうこともあります。

実はこのリラキシン、妊娠した時だけでなく排卵後~生理前の時期にも経血の排出をスムーズにする役割で分泌しているホルモンなのです。同じホルモンが分泌されるため生理前と妊娠兆候の痛みを見分けるのは難しいですが、痛む時期や痛みの種類などでどちらに当てはまるか考えてみましょう。

参考:ロート製薬
http://jp.rohto.com/dotest/guide/ninshin/page02/
参考:ひまわりレディースクリニック
http://www.himawari-lc.com/afterbirth.html

     

痛みは右側? 左側?


腰全体に痛みを感じる場合と、右側または左側のどちらかだけが痛む場合があります。
骨盤のゆがみがもたらす影響はさまざまで、普段の姿勢や歩き方座り方の癖により片側が痛むということも考えられます。骨や筋肉の痛みであればストレッチ骨盤ベルトの活用で痛みを和らげることができるかもしれません。
内臓からの痛みを感じる際、じっとしている時と動いている時のどちらが痛みを感じるのか、また具体的にどの辺がどのように痛むのか観察して病院での診察の際に伝えましょう。腰痛がサインの疾患は急性虫垂炎(盲腸)をはじめ肝臓や膵臓の不調と関係していることもあります。とくに右側だけが激しく痛むようでしたら、子宮や卵巣などに疾患がある可能性も出てきますのではやめに受診が必要です。

参考:ゆかりレディースクリニック
http://www.yukari-clinic.com/information/general/pain/
参考:佐藤クリニック
http://www.sato-clinic.com/press_past/vol_23.html

     

痛みがひどい…激痛の原因

骨盤まわりがゆるんでいると腰が不安定になってしまい、ちょっとした動きで激痛が走るという事態もありえます。
は身体の“かなめ”ともいわれる大切な箇所で、中心を支えれくれています。体重の変化でバランスが変わるだけでも痛む可能性があるので、妊娠による短期間での大きな変化に骨盤・腰がついてこれなくても仕方のないことかもしれません。なにせホルモン・体型・体重・バランスが数か月のうちに大きく変動するのですから、痛みが出ない方が不思議といってもいいくらいです。

妊娠中期をすぎると子宮が大きくなるのと同時に身体が後ろに傾きはじめ、どんどんバランスが変化。急激な変化にあわせてホルモン分泌も促進し、関節・靭帯のゆるみも進行していき痛みが増すパターンもありますので、はやめの対処が大切ですね。

内臓的要因がない場合の激しい痛みは“骨盤を正しい位置で固定する”などの対策で緩和できることが多いので、専門家に相談してみることをオススメします。

参考:紺野整形外科クリニック
http://www.konno-c.com/hospital.html

     

腰痛は流産と関係あるの?

切迫流産の症状のひとつに腰痛があります。
流産と聞くと不安が膨らんでしまいますが、妊娠全体の20~30%が流産の危機にさらされるといわれ、最終的に流産してしまうのは10%ほどです。
腰痛を感じたら流産が進行しているという医学的根拠はなく、腰痛の有無で判断することはできませんが、腰痛とともに腹痛、基礎体温の低下、出血等の症状がみられた場合は流産の兆候である可能性があります。
ですが、この時期の流産の原因でもっとも多いのは赤ちゃんの染色体異常。自然淘汰による不可避の流産と考えられ、対処することは不可能です。

腰の痛みがあっても妊娠は継続することがほとんどですので、考え過ぎずに痛みが強い時は安静を心がけるようにしたいですね。

参考:鈴峰今中医院
http://www.kawamura.gr.jp/faq.html

     

足の付け根が痛いかもしれない

妊娠の兆候で“足の付け根の違和感”を感じる女性はわりと多く、足がだるい・付け根がチクチクするなどの普段とは違う感覚を覚えるかもしれません。
この症状の原因も腰痛と同じく、ホルモンの影響によって靭帯や関節が緩むことが引き金です。これから大きくなる子宮に合わせて骨盤が緩むので、恥骨や左右の足の付け根に負担がかかるようになり、引っ張られれているような感じがするのでしょうね。
身長や体型により感じ方も違うでしょうが、妊娠の瞬間から身体は変化をはじめるなんて…とても神秘的ですよね。

参考:タグチIFVレディースクリニック
http://taguchi-ivf.or.jp/?p=808

     

腰痛はマッサージで和らげる


ホルモンの影響による下半身の急激な変化により痛みが出てしまうことがわかりましたが、どうやって緩和すればいいのでしょうか。
妊娠の可能性があると、うつ伏せでのマッサージや激しい動きには抵抗を感じるでしょうから、痛みのある個所をじんわりと温めつつ軽く揉み解すマッサージや、自分でできる簡単なストレッチがおススメです。数か月後にお腹が大きく膨らむと身体が後ろに傾いていってしまうので、妊娠超初期から腰痛を感じている女性は痛みが増していく可能性が高くはやめ対策が必要です。骨盤ベルトの正しい装着はもちろんですが、自分の筋力に勝るものはありません。ヨガピラティスなど、ムリのないゆっくりとした動きで身体の筋を伸ばしたり筋力を鍛えたりできると理想的です。

参考:佐野産婦人科医院
http://www.sanolc.com/blog/2015/03/post-59-430698.html

     

骨盤を整えて腰痛解消

妊娠に伴う腰痛“骨盤が緩むこと”が一番の要因です。
骨盤を正しい位置に導き、姿勢を整えるのが腰痛解消の第一歩。骨盤を整える重要性…実は妊娠後期~産後に痛感します。妊娠中に赤ちゃんを守り育てるために約20倍もの大きさに変化しています。大きくなったお腹を支えるために重心が変わり、産後は元に戻ろうとしますがそこで“ゆがみ”に悩まされる可能性は濃厚です。重心がずれてしまうと痛みだけでなく血液の巡りを妨げてしまい身体を冷やしてしまったり、血流が悪いせいで母乳にも影響が出てしまったりとママにとって困った事態を引き起こしてしまうのです。

普段から姿勢を正して足組みをやめる、カバンを同じ腕ばかりで持たないなど、骨盤を意識して生活するだけでも体幹は鍛えられます。
立ち方・座り方・歩き方、特別なトレーニングができなくても、日常から筋力が衰えない工夫をしていきましょう。

参考:めぐみクリニック
http://www.megumi.or.jp/sanka/sanka05.html
参考:白男川クリニック
http://www.synapse.ne.jp/shiraogawa/kotsubankea.html

次の記事では妊娠超初期の微熱や寒気について解説します。
「微熱に寒気…風邪っぽい? それ妊娠超初期症状かも!?」

これまで紹介した「妊娠超初期症状」に関する記事はこちら。
「妊娠超初期のおりものに注目! 子宮が変化しているサイン?」
「妊娠超初期に下痢しやすいって本当? 妊娠に影響はないの?」
「この頭痛は妊娠のサイン? 超初期の頭痛は薬を飲んでも大丈夫?」

  • オリゴ糖
  • 葉酸サプリ

人気の記事