妊娠中は歯のトラブルが起こりやすい?

妊娠中のマイナートラブル…どんな悩みにぶつかるかは個人差がありますが、「歯・歯茎」のケアについて真剣に考えたことありますか。妊娠による身体の変化は、口腔環境にもさまざまな影響を及ぼします。ホルモン分泌の変化により歯や歯茎が弱ってしまう・つわりで歯磨きが困難になってしまう・吐き気と嘔吐で胃酸が上がってきてしまい口腔内が酸性に偏ってしまうなど、妊娠中は歯や歯茎の健康を保つには過酷な状況なのです。

ホルモンが歯や歯茎に関係しているなんて、ちょっと不思議ですよね。妊娠によるホルモン分泌が及ぼす変化の一つに、「唾液の減少」があります。唾液の分泌が減ると口が渇いた状態になり、歯垢(プラーク)が増えやすい口内環境になってしまいます。加えて卵胞ホルモン(エストロゲン)が歯周病菌の増殖を促してしまい、歯肉炎歯周病のリスクが高まってしまうことも懸念されます。「妊娠性歯肉炎・妊娠性歯周病」とよばれ、予防や治療が注目されています。病状によっては歯周病などの炎症がもとになり「低体重児出産・早産」の原因になってしまう可能性もありますので、早期発見・早期治療が欠かせません。

タバコや飲酒の危険性は広く知られるようになりましたが、歯周病にかかると放出される物質(サイトカイン)も低体重児出産リスクを高めてしまう恐ろしい物です。知ることで予防が可能ですので、早めのケアで安心を手にしたいですね。

参考:あびこクリニック
http://www.abiko-clinic.or.jp/14391018462926

妊娠中に歯医者さんでできる治療は? レントゲンや麻酔は受けられる?

歯科での治療を思い浮かべると、レントゲン麻酔と妊娠に悪影響なイメージが浮かびがちです。実際の検査や治療はどうなのでしょうか。

条件付きではありますが、妊娠中でもほとんどの治療が可能です。レントゲンは口のあたりのみに放射線を照射して撮影しますし、撮影中は首から下を鉛製の防御エプロンで守りますので、胎児への影響は心配ないとされています。
一般的な虫歯治療に使用されている局所麻酔も微量で、母体や胎児への影響はほとんどないため痛みを我慢せずに治療に踏み切ることをオススメします。

基本的には歯科での治療は出産前が望ましいですが、痛みが虫歯神経の治療、出血を伴う可能性の高い親知らずの抜歯は避けるべきです。ドクターと相談しながら治療計画を立てる必要があります。

妊娠中に溜まりやすい歯垢のクリーニングは可能なことが多いので、体調と相談しながら歯の健康を保ちたいですね。
仰向けの状態での長時間の治療は、妊娠の時期により体勢がツラく感じてしまうかもしれません。安定期に入ったらなるべく早いタイミングで、母子手帳を握りしめて歯科の門を叩きましょう。

参考:小川歯科クリニック
http://www.ogawadentalclinic.com/happy01.html

治療するときに気をつけること

いちばん大事なのは通いやすい歯科を選ぶこと。妊娠中や産後に通院する場合はとくに、徒歩圏内・駐車場がある・駅から近いなど、通うことを想定してみるといいかもしれません。最近では託児室のある歯科や、子供歯科を併設している医院もあり、ママに優しい歯科と出会えるかも。里帰り出産の予定がある場合は治療プランを立てる参考になるので、その旨をドクターに伝えておくと安心です。歯の状況によっては産後にじっくり治療する必要があるパターンもあるので、ムリのないスケジュールで進めて行けるようにしましょう。

私の体験談でもありますが、妊娠中はトイレがとても近くなります。歯科での治療は待ち時間も含めると長時間にわたるケースが多いため、受付後にお手洗いに行っておくことを強くオススメします。また治療中にもよおした場合も我慢せず、勇気を出して手を上げましょう。妊婦さんの頻尿はあるある中のあるあるです。恥ずかしがらずに膀胱の主張を優先しましょうね。

歯科の治療は数回にわけて通う必要があることが多いため、できるだけ妊娠中期に治療を終わらせておくことが大切です。出産後は育児で忙しくママが歯医者に行く余裕もなくなるかもしれません。妊娠中期は身体も心もいちばん余裕がある時期ですので、出産前にぜひ美しい歯を手に入れてください。

妊娠中の歯医者、いつまで行っていい? いつから行っていい?

気になる時期ですが、安定期が見えてくる妊娠12週~28週の間が推奨されています。つわりが重い方や口の中の診察で気持ち悪くなりそう…と不安な方は、安定期に入る16週以降体調のいい日に受診するようにしましょう。

母子手帳にも記載がありますが、日本には厚生労働省が制定した「妊婦歯科健診」という制度があります。母子健康手帳にママの歯科検診のチケットがついていますので、それが利用できる歯科での診察は基本無料です。電話での問い合わせの際に、妊婦歯科検診を受けたいと伝えて予約しましょう。歯科を受診する際は“母子手帳”を持っていくのを忘れずに。

参考:日本歯科医師会
https://www.jda.or.jp/dentist/program/pdf/boshikenkou_katyuyou.pdf
参考:うえだ歯科クリニック
http://www.ueda-dent.jp/s8.htm

妊娠していることに気づかず妊娠超初期に歯医者さんヘ行った場合

妊娠超初期とよばれる妊娠0~4週の時期は、まだはっきりとした自覚症状もなくそろそろ生理かなという頃です。このくらいの子宮内の状況は着床に成功し、妊娠が成立した妊娠ほやほやの状態です。まだ母体とのつながりは薄いため超初期の治療や痛み止めの薬を飲んでしまったとしても心配いりません。妊娠4週以降~13週の妊娠初期では、すくすくと胎児が成長しているため気にしてしまいそうですが、基本的な歯科治療で用いられる麻酔・レントゲン撮影の際口元に照射される放射線、ともに母体胎児悪影響はほとんどなく安心できる物です。

繰り返し通院が必要なようでしたら、歯科に妊娠していることを伝えて本格的な治療は安定期に入ってからにするなど、スケジュールの相談をしてみましょう。

参考:スマイリー歯科
http://d-smily.com/column/2755/

妊娠中にできる歯のケア

妊娠中にしっかりとしたオーラルケアができると、ママにも赤ちゃんにもいいことがたくさんです。
1つ目は歯周病による早産のリスクを回避、2つ目は赤ちゃんの虫歯リスクを下げる、3つ目はキレイな歯と息で産後も輝く女性に。後回しになりがちなセルフケアで近い未来に苦労しなくていいように、今のうちからしっかりと見直してみてください。

つわりなどで歯磨きがツライ時は、小さめヘッドの歯ブラシで舌に刺激を与えないようにそっとブラッシング。それでもキツイ時は、デンタルリンスを水で薄めてクチュクチュうがい。デンタルフロスをポーチに忍ばせ間食の後にちょこっと歯間のお掃除。普段より虫歯に狙われやすいことを頭の片隅に置いておき、ムリにならないスタイルで口腔内の清潔を保ちましょう。

ママが虫歯ゼロだと赤ちゃんが虫歯になる確率も下がる、なんて情報を知ってしまったら出産前にしっかりと治療しておきたいところですね。歯医者がコワイなんて言っていられません。セルフケア歯科検診で産後のビックスマイルに備えましょう。

参考:LION
http://clinica.lion.co.jp/oralcare/maternity.htm

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