妊娠中の花粉症が悪化する原因

もともと花粉症だった人はもちろん、いままで何の症状もなかったのに「妊娠したら花粉症になった」などという人の声も聞くことがあります。
私自身も第二子妊娠中に花粉症を発症した1人。しかも出産した翌年からは落ち着きました…。あの苦しみは何だったのか、というほど。

妊娠中に花粉症が悪化したり発症したりする原因は、いったい何なのでしょうか。

   

女性ホルモンの変化

妊娠中は女性ホルモンが変化し、鼻粘膜のうっ血やむくみが起こりやすくなります。
そのうっ血が原因で、アレルギー性鼻炎の実感がない人でも鼻づまりや鼻炎を感じることがあるのです。
またこの上昇した女性ホルモンは、くしゃみや鼻水を引き起こすヒスタミンというものを増強させます。

   

自律神経の乱れ

女性ホルモンが変化することにより、いままで問題がなかった人も自律神経が不調になる人がいます。
花粉症を発症しやすいのは「副交感神経が優位な状態のとき」。免疫が過剰になってしまい、アレルギー症状としてくしゃみや鼻水が出るのです。
疲れやストレスを引きずらないようにし、規則的な生活を続けていると自律神経は調整しやすいですよ。

   

水分を蓄えるため

妊娠中の身体は自然と体内に水分を蓄えようとします。妊娠中ってやたら喉がかわいたりするんですよね。その影響で、鼻や喉の粘膜が敏感になっているとのこと。花粉やアレルゲンに反応しやすくなり、くしゃみや鼻水などの症状が出るとも言われています。

妊娠中の花粉症にはいろいろな原因が挙げられています。
人それぞれ原因は違うかもしれませんが、もともと花粉症の症状ががあった人はさらに悪化し、今まで症状がなかった人も花粉症の症状を感じやすくなってしまう、というわけだったんですね。

参考:ウイメンズ・クリニック大泉学園
http://reniya-womens.com/_data/data/p_1505973430.pdf

   

ママの花粉症、お腹の赤ちゃんに影響する?

私自身は妊娠中期〜後期、わりとお腹が大きくなってから花粉症が発症しました。(ちょうど冬〜春頃の時期だったのです。)
大きいお腹でくしゃみをするとお腹が張ってしまうこともまれにありましたし、臨月の頃は「くしゃみの勢いで破水してしまうんじゃないか」とハラハラしたものです。

花粉症の症状、赤ちゃんには影響しないのでしょうか?

じつはこれ、心配になって当時かかりつけだった都内の大学病院の産婦人科医の先生に聞いたことがあります。結果は
「くしゃみで早産なんてことはありません」
とのこと。

ママが思っている以上に赤ちゃんはしっかり守られているとのことです。
たしかに「くしゃみしたら生まれちゃった」なんてことは聞いたことありませんよね……。
でもくしゃみの頻度がかなり高くてツラかったり、どうしてもお腹が張ってしまうような感じがあるなら先生に相談するようにしましょう。

   

妊娠中は花粉症の薬を使用していいの?

もし妊娠中に花粉症を発症した場合、花粉症が悪化した場合は、を飲んでもいいのでしょうか。
薬は赤ちゃんに影響しないのか、気になりますよね。

   

妊娠周期を考慮しよう

なるべくなら妊娠中に薬は避けたいところ。市立御前崎総合病院のホームページによると「妊娠4ヶ月の半ばまでは薬を控えましょう」とのことです。
妊娠初期は赤ちゃんの大切な器官がとくに形成される時期。どうしても、というとき以外は極力避けたほうが無難だそうです。

参考:市立御前崎総合病院
https://omaezaki-hospital.jp/category/activities/good-story/kahunnsyou/

   

内服薬


基本的に妊娠中の薬は「飲まないより飲むことのほうが有益である」と判断された場合に処方されます。
花粉症で処方される内服薬では、抗ヒスタミン剤が多く使われます。代表的なものではアレグラ、アレジオン、ザイザル、ボララミンなど。

   

点鼻薬、点眼薬

花粉症の薬は内服薬だけではなく、点鼻薬点眼薬などで処方されることもあります。
具体的にはザジテン、リボスチン、インタールなど。
花粉症が軽度〜中度の場合は内服薬を使用せず、点鼻薬、点眼薬、吸入剤などを使って局所的に治療を行う場合があります。
このほうが赤ちゃんへの影響も少なくてすみますし、これで改善するならそのほうが安心ですよね。

   

市販薬は使用してOK?

薬局などで市販されている薬には「妊娠中の使用は控えましょう」「医師に相談しましょう」などと多くのものに書かれています。
「多分大丈夫だろう」という自己判断は危険です。なるべく薬を服用する際は医師に相談するようにしましょう。
また、今まで服用していた薬も、医師に確認をとってから服用したほうが安全です。

参考:なかむらレディースクリニック
https://www.towako-nakamura.com/clinic/column/?id=31

   

病院での花粉症治療の内容は?

「飲める薬を飲んでも全然効かない!」という人。まだ諦めることはありません!
薬の服用以外に、病院でできる治療方法もあるのです。

   

耳鼻科でのレーザー治療

花粉症やアレルギー性鼻炎に効果的なのが、耳鼻科で行う「レーザー治療」。
レーザー治療は子供でもできる治療方法で、妊娠中や授乳中のママでも安心して行うことができます。
具体的な治療方法は、鼻粘膜の表面をレーザーで照射すること。これで厄介な鼻づまりやくしゃみ、鼻水の症状も抑えられるのです。
治療時間は約30分程度。金額は保険がきくので3割負担で1万円程度です。

参考:戸田ファミリア耳鼻咽喉科
https://toda-jibika.jp/レーザー治療

   

漢方薬治療


安定期に入ってからは、漢方薬を使った治療を行うこともできます。こちらも一応「薬」なので必ず主治医の先生と相談してから使用するようにしましょう。
鼻炎によく効くと言われている漢方は麻黄(まおう)、桂枝湯(けいしとう)、香蘇酸(こうそさん)などです。

私も第二子妊娠中は本当に花粉症がひどかったのですが、産婦人科で相談したところ漢方薬を処方してもらえました。
妊娠中の花粉症耳鼻科だけでなく産婦人科でも対応してくれますよ。
むしろ私は耳鼻科で薬をお願いしたところ「妊娠中の人には処方できません」と言われてしまったことがあります。
妊娠中でも安全な治療を受けるためには、まずかかりつけの産婦人科の先生に相談してみるのもオススメです。

参考:徳島県医師会
http://www.tokushima.med.or.jp/kenmin/doctorcolumn/hc/242-2788

   

まずは自分でできる「妊娠中の花粉症対策」を!

できることなら治療や薬を飲まずに花粉症を乗り切りたいですよね。
ここからは妊娠中の花粉対策、自分でできる防衛策をご紹介します!

   

花粉が飛散する時期を知っておこう

花粉症がひどくなってしまう前に、対策をしておくことが大切です。
なんと2019年の花粉(スギ・ヒノキ)飛散量は、悲しいことに「前年の3倍」というニュースが…! これは絶対に対策しておく必要があります。
花粉が多く飛ぶ日(晴れて気温が高い/乾燥して風が強い/雨上がりの翌日/気温が高い日が2、3日続いた後)や、花粉が多い時間帯(昼前後、日没後)など把握し、そのときは外出を控える必要もありそうですね。

   

服装に注意する

花粉症対策として多くの人が使用しているのはマスクメガネ
マスクは花粉を通さないものを選ぶようにしましょう。メガネも最近では花粉対策用のものが販売されているので、そちらがオススメです。
でもそれら以外に洋服の素材などにも気をつける必要がありそうです。
ウール素材の衣類は花粉が付着しやすいので、なるべく避けるようにしましょう。
また髪の毛に付着させないためにも帽子の着用がオススメ。
とにかく「花粉をつけないこと」「持ち帰らないこと」が大切です。

   

食事に気をつける

花粉症対策としては食事内容に気をつける、ということも挙げられます。
オススメの食材は以下のとおり。

・ヨーグルト
・青魚
・ビタミンA を含む食材(緑黄色野菜、レバー、うなぎなど)
・ビタミンCを含む食材(キウイ、いちご、ブロッコリーなど)
・ビタミンEを含む食材(ナッツ、アボカド、かぼちゃなど)
・甜茶
・ルイボスティー
・黒酢

上記のものだけを食べれば(飲めば)いい、というわけではありません。
上手にこれらを取り入れつつ、バランスのとれた食事を心がけましょう。

   

洗濯物は外に干さない

主婦としてはなんとも心苦しいですが、花粉が飛散している時期は外に洗濯物を干すのを控えることをオススメします。
洗濯物に花粉がたくさん付着して、取り込んだ瞬間にくしゃみ・鼻水連発なんてこともよくあります。
室内干しは嫌という人もいると思いますが、部屋の乾燥を防ぐこともできますし、花粉のストレスは減らすことができますよ。

   

生活習慣に気をつける

何より一番大切なのは、生活習慣を整えるということ。睡眠不足や疲労は花粉症を悪化させる原因のひとつです。
妊娠中は気をつけている人も多いと思いますが、カフェインなど刺激物のとりすぎ、飲酒や喫煙も症状を悪化させます。(もちろん赤ちゃんによくないので飲酒と喫煙は控えましょう。)

まずはこれらの「いまできること」から。基本の生活の中でできることを見直してみましょう。

参考:全国健康保険協会 島根支部
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/shibu/shimane/cat070/2013030401/20130305/20170119004

   

我慢せず、ストレスの少ない花粉対策を!

私も本当に妊娠中の花粉症で精神的にやられた思い出があります。
鼻がつまって眠れないし、口呼吸で寝ていたら喉は痛めるし、散々でした。

でも我慢の限界で産婦人科の先生に相談したところ、飲める薬を処方してもらいました。
少しは軽減しましたし、気持ちがとても楽になったのを覚えています。
我慢しないで対策をとる」ということがとても大切だということを切に感じました。

ストレスはママにも赤ちゃんにも悪影響。まずは自分にできる対策をとり、それでもツライときはムリせず病院へ。

きっと次の春はいまより楽になりますよ。「いまだけ」と自分に言い聞かせ、頑張って花粉の時期を乗り越えましょう!

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