断乳時のおっぱいケアどうしてる?

「な……なんじゃこりゃー!!!」

断乳1日目。
筆者は、自分史上最高に大きく張ったおっぱいに驚愕したのを覚えています。
“大きく張った”と言っても、まったくうれしいものではありません。

断乳直後のおっぱいはガチガチに固くなり、しかも痛いんです。
少し触れられるだけでも痛いので、うつぶせ寝や子供の抱っこさえできません。
「こんなに痛みが出ていて大丈夫なのかな。乳腺炎になったら怖いな」
こんなふうに、断乳ではおっぱいが張ることに不安を感じてしまうママも少なくないのではないでしょうか。

でも、安心してください。
今回は夜間断乳完全断乳卒乳を考えているママのために、筆者が勉強したおっぱいケアについてお伝えします。

   

おっぱいが張る!痛い!そんなときの対処法4選

断乳の方法は育児書や助産師さんによってさまざま。基本的には「おっぱいを絞らないようにしましょう」という指導を多く見かけます。
しかし、あまりにおっぱいが張りすぎると大変だし、乳腺炎がこわい……。
そんなときに家庭でできる対処法をご紹介します。

   

圧抜き程度に絞る

おっぱいが張りすぎて痛い場合は「おっぱいを絞ってもよい」と言われています。
その際は赤ちゃんが飲み終わったようにスッキリ絞るのではなく、圧迫感が取れる程度に絞るようにしましょう。
これが助産師さんから言われる「圧抜き」というものです。

~圧抜きのための絞り方~
1.母乳を拭き取るタオルを用意しておく
2.親指と人差し指でC字型を作る
3.「乳輪の周り」を押すようにマッサージをして、母乳を出す

【注意点】
・脳に「母乳を作ってもいい!」と勘違いさせないようにすることが大切です。
・赤ちゃんが飲むように乳首を刺激するのは控えましょう。
・1回50ml程度、1日4回程度を目安にしてくださいね。

詳しくは下記の動画を参考にしてください!
助産師さんからのアドバイスもあります。

参考:YouTube「張っておっぱいが痛い時のセルフケア:圧抜き法」
https://www.youtube.com/watch?v=RUdX-TK2NtQ

   

痛い部分を冷やす


おっぱいが張って痛い場合は「冷やす」のもオススメとされています。

~おっぱいを冷やす方法~
ケーキ屋さんなどで貰える小さい保冷剤をガーゼに包み、胸に当てる

【注意点】
・ママが「気持ちいい」と思える程度に冷やしましょう。
・助産師さんによると、冷えピタなど保冷シートの保冷効果には期待できません。(体温ですぐに温まってしまうため)

   

入浴を控えてシャワーにする


お風呂で湯舟につかると、血行がよくなって「どんどん母乳を作っちゃおう」と身体が頑張ってしまいます。
そのため、おっぱいが張って痛い場合に湯舟につかるのはオススメできません。
少なくとも断乳後2~3日後まではシャワーのみにするほうがよいと言われています。

   

食事に気をつける

「授乳期は食べても食べてもお腹が空く……」という経験をしているママも多いのではないでしょうか?
それもそのはず、1回あたりの授乳でママは60~60kcalものエネルギーを消費すると言われています。

しかし、断乳してもこれまでの食生活を続けていたら大変!
おっぱいは張ってしまうし、ママの身体にも余計な脂肪が付いてしまうかもしれません。

断乳後は食事のカロリーを抑えるようにしましょう。
食事の回数を増やしていたママは回数を減らす、分量を増やしていたママは量を減らすことに気を付けてくださいね。

   

★高脂肪の料理やお菓子を控えたほうがいい?!

   

こちらの記事を読んでいるママのなかには「脂肪分が多い食べ物は乳腺炎になるから、授乳中はダメよ!」と注意された人もいるかもしれませんね。
乳腺炎への恐れから「断乳時も脂肪を控えるべき」と記載されている育児書も少なくありません。
しかし、実際は「脂肪を摂ったら乳腺炎になる」という科学的根拠はないのです。

ただし、断乳は「おっぱい工場の生産を止める行為」ですから、生産の元となる材料の入荷(=ママの摂取カロリー)は減らしたほうがよいことは間違いありません。
カロリーを減らして、血行よくおっぱいが詰まらない身体でいるためには、高脂肪食品に偏らず、バランスのよい食事をするように気をつけたいですね。

   

★ハーブティーを飲んでみるのもオススメ

   

おっぱいの張りが心配な人は、炎症を落ち着かせるハーブティーを飲むのもオススメです。
「断乳 ハーブティー」などで検索すると、専用にブレンドされたハーブティーなども売られていることが分かります。

主な成分は「セージ」、「カモミール」、「ネトル」、「ルイボス」、「エルダーフラワー」など。
なかでも手に入れやすい「カモミール」は、身体の炎症を抑えつつ、断乳のイライラ軽減にも期待できます。

   

★断乳の「張る…痛い」は母乳外来で相談しよう

   

断乳を始めたのはいいけれど、あまりに張りがひどくママがツライ場合は、母乳外来へ相談するようにしましょう。
母乳を与え続けてきたといっても私たちは母乳について専門的に学んだわけではありませんから、プロに頼ることは大切。
母乳外来では、助産師さんが母乳マッサージを行っておっぱいのケアをしてくれますよ。

母乳外来は産婦人科と併設されている場合もありますし、助産師さんが「母乳相談室」などの施設を設けている場合もあります。
「どこに相談したらいいかわからない」という方は、出産した産婦人科へ相談するか、インターネットで「(お住まいの地域名) 母乳外来」を検索してみてくださいね。

費用の目安として、筆者が利用した母乳外来は初回5,000円、2回目以降3,000円でした。
この母乳外来では子供連れOKでしたが、断乳処置の際は子供のメンタルのために連れてこない方がよいと言われました。
費用や子連れの可否はお電話でも教えてくれます。
行きやすそうな母乳外来を見つけたら問い合わせてみてくださいね。

   

参考:母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本(渡辺とよ子監修) 主婦の友社
参考:改訂版 ミルキーママの自分でできるおっぱいケア(山川不二子著) メディカ出版

   

断乳時おっぱいが張るのはなぜ? いつまで続く?

今まさに断乳中のママは「なぜこんなにも痛いのか……」というほどおっぱいの張りに耐えている状況かもしれません。
ガチガチになったおっぱいの張り、実は断乳には欠かせない状況なのです。

というのも、おっぱいが目一杯張ることで、ママの脳は「母乳が多すぎるんだ!」と判断します。
それから「母乳の生産量を減らせー」という指示をおっぱいに出してくれるのです。
圧抜き程度に絞らないといけないというのは、こういった理由だったんですね。

しかし、この張りは一体いつまで続くのでしょうか?
そこで、基本的な断乳の流れに沿って、一般的なおっぱいの様子をご紹介します。

   

基本的な断乳の流れとおっぱいの様子

【断乳1日目】

最後の授乳を終えたら、以後は絶対に授乳しません。
1日目はおっぱいをしっかり張らせることが大切なので、基本的にはおっぱいを絞らないようにします。
絞る時は圧抜き程度に留めましょう。

~断乳1日目のおっぱいの様子~
時間の経過と共に、少しずつおっぱいが張り始めます。「まだ痛くない」という人も多いのではないでしょうか。

【断乳2日目】

2日目もおっぱいを張らせることが大切です。
適度に圧抜きをしましょう。

~断乳2日目のおっぱいの様子~

この日がおっぱいの張りのピーク。張りが「痛い」と感じる人が一番多いのも2日目です。
断乳から1日半後には、母乳が体内に再吸収されていくといわれていますから、一番ツライ時期もあと少しで終わります!

【断乳3日目】

3日目にはおっぱいに残っている母乳をすべて絞り出しましょう
すでにママの身体は母乳の生産を止めるように働いていますから、これからドンドン張りがおさまっていきます。

~断乳3日目のおっぱいの様子~

一度、母乳をスッキリ絞り出すことで、張りや痛みがおさまります。

【断乳4日目~6日目】

胸の張りはおさまる一方です。
この間は、痛みがあるときだけおっぱいを絞るようにしましょう。

【断乳7日目】

もう一度おっぱいがスッキリするまで母乳を出し切ります
ここまでくると、おっぱいの張りや痛みはかなりおさまっているはず。
本当にお疲れさまでした!

   

★張りがツラすぎる場合は母乳外来か病院へ

一般的な断乳スケジュールに沿って断乳しているにもかかわらず、母乳が生産され過ぎてしまうママには、母乳の生産を止める薬が処方されることもあります。
あまりにもツライ張りや痛みは我慢しすぎずに、母乳外来や婦人科で症状を見てもらってくださいね。

   

張りがなくても断乳後のおっぱいケアは必要?

ここまで、断乳時のおっぱいが張って痛い人へ向けて書いてきました。
しかし、実際に断乳をしてみて「痛いほど張らないなぁ」というママもいます。
そんなママは「おっぱいケアは必要なの?放置しちゃダメ?」と心配になってしまうかもしれませんね。

結論から言うと【古い母乳は出し切ったほうがよい】と言われています。

通常であれば古い母乳はママの体内に吸収されますが、この過程で乳腺炎になってしまうこともあります。
また、古い母乳成分が乳腺に残って次のお子さんへの授乳の妨げになってしまうことも。
ご自身での搾乳に不安がある人は、母乳外来に問い合わせて、プロの技に頼りましょう。

   

「ケアしないと乳がんになる」って本当?

「断乳・卒乳後のおっぱいケアをしないと、古い母乳のせいで乳がんになる」とまことしやかにささやかれています。
この噂は【真実ではありません】。

下伊那赤十字病院のホームページには下記のように記載されています。

“残った母乳は石灰化したり、しこりとして残ることがあり、例えばマンモグラフィーなどの検査では、「乳がん」の発見に支障をきたすことがあります。”

このように、おっぱいに残った古い母乳は【石灰化】する可能性が言及されていますが、がん化するとは言われていません。

「石灰化から乳がんになる可能性は?」と心配なママもいるかと思いますが、江戸川病院のwebサイト「乳がんプラザ」には下記のように書かれています。

“石灰化はただのカルシウムですから、石灰化が癌になることはありません。”

つまり、古い母乳が石灰化する可能性はありますが、石灰化したものから乳がんになることはないということです。

ただし、乳がんの初期症状として石灰化が発生することがあるそうです。
古い母乳の石灰化なのか、がんから発生した石灰化なのかの区別は、私たちにはわかりませんよね。
そのため、おっぱいにしこりがあって心配な人は乳腺外来を受診してくださいね。

   

参考:下伊那赤十字病院
http://shimoina.jrc.or.jp/clinical_department/228

参考:江戸川病院
https://nyuugan.jp/blog/616/

   

私たちの断乳・おっぱいケア体験談

最後に、実際に断乳を体験したママのお話をご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。

   

【体験談①】張りがあったが自己処理で乗り切った

息子1歳1ヶ月のとき、私は息子共々ノロウイルスにかかってしまい、断乳することになりました。
1日目はノロウイルスから発熱したせいで記憶があいまいですが、おっぱいがものすごく張ったことは覚えています。
それは「今にも爆発するのではないか?!」というほど。
張りは3日目くらいまですごかったですね。

不安になって、断乳3日目に母乳外来へ電話をしたところ、すでに予約でいっぱいとのお返事で(涙)。
そのときにケアの方法と「ママが我慢できそうな程度だったら、わざわざ受診しなくてもいいのよ~」という言葉をいただいたので、少し不安が和らぎました。

結局、搾乳・マッサージ・冷却で乗り切ったんです。
ノロにかかっていたせいで1週間ほどお風呂にも入れませんでしたが、それもよかったのかもしれませんね。

【体験談②】兄弟それぞれの卒乳・断乳体験

長男の卒乳:張りは感じなかったがマッサージで排乳

長男は生後10ヶ月の時点でお風呂上りだけ授乳し、昼間・夜中の授乳は必要なくなっていました。
そんなある日、お風呂上りに子供を寝かせる準備をしていると、息子はそのまま寝てしまったのです。
それ以来、息子は授乳しなくても寝るようになりました。
あっさり「卒乳」した感じです。
これまでに授乳回数が減っていたこともあって、卒乳後におっぱいが張って痛いということはありませんでした。
とはいえ2人目の出産も希望していたので、母乳マッサージへ2回通って残りのおっぱいを出してもらうケアを受けました。

   

次男の断乳:頻回授乳から断乳…張って痛かった

次男は生後10ヶ月近くなっても3時間間隔の授乳が続いており、私自身の体力も限界……。
そこで主人と協力して「断乳」しました。
長男のときとは違って断乳まで頻回にあげていたので、おっぱいは張って痛かったです。
そのため、母乳マッサージに通いました。

どちらかというと、2人とも卒乳・断乳はスムーズにいったと思います。
おっぱいは乳がんのリスクも高まると聞いていました。
そのため、授乳をやめてからは乳腺に詰まりを残さないようケアに通いました。

【体験談③】姉弟それぞれの卒乳・断乳体験

長女の卒乳:
9ヶ月の頃に2人目の妊娠が分かり、病院から授乳をやめるように言われました。おっぱいが張ることもなく子供もぐずらず、比較的スムーズに卒乳できました。

長男の卒乳:
6ヶ月の時に私が体調を崩し、薬を飲まないといけなくなり断乳。離乳食もしっかり食べていたのでそれ以降もおっぱいを欲しがることもなく、そのまま卒乳しました。

仕事をしていたこともあり、スムーズな卒乳でとても助かりました。
その後のケアも特別なことはしていませんがトラブルはありませんでした。

   

おっぱいケアでママも快適な断乳を

いかがでしたか?
断乳・卒乳時のおっぱいの張りについて、筆者が勉強したケア方法をご紹介しました。

「今、まさに張りがツライ!」というママは、圧抜き冷やす方法を試してみてください。

これから断乳・卒乳を考えているママは、圧抜きの方法を練習したり、食事に気をつける準備をしたりするとよいと思います。

断乳は子供もママもツライ儀式かもしれません。
しかし乗り越えれば、親子ともに新たなコミュニケーションをとれるよう成長しているはず。
出来るだけ快適に断乳できるように応援しています!

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