STAFF INTERVIEW

わたしの生き方、考え方

hugkumi+スタッフインタビュー

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雨の中で踊るように、

苦しい時でも

今を楽しめる自分でいたい。

デザイナーを目指した経緯

幼少期は少女漫画家になりたく、毎日何十枚も絵を描く子供でした。学校から帰ると、すぐに勉強机に直行して、毎日たくさん描いていました。当時は真っ白なA4コピー用紙に描くのがこだわり。母に買ってもらったコピー用紙の束から一枚一枚取り出し、描きたい見本をじっくり観察しながら描いていた記憶があります。描いていたものはキャラクターものが多く、特に某ゲームのねずみキャラクターが大好きで、毎日飽きずに描いてました。モットーは「昨日よりも上手に描く」こと。上手く描けた日は、目頭が熱くなり達成感に包まれていました(笑)

中学時代もそんな生活を過ごしていたからか、通信簿の美術は3年間ずっと「5段階中★5」。絵に関わることであれば興味が湧き、筆記テストも楽しんで受けていました。デザインを知ったのもそんな頃。パッケージやロゴを作る「グラフィックデザイナー」という職業を知りました。その時が人生のターニングポイントだったと思います。その後、高校はデザイン科に進学し、1日の半分はデザインの勉強や実技の授業をして過ごしていました。

hugkumi+に入社したのは、6年前。coconeブランドが生まれる前で、FUWARIなどのサプリメントを主に販売していた頃です。当時はまだ経験が浅く、右も左もわからない状態。自分のセンスのなさ、技術不足を感じ、毎日本当に悔しくて悔しくて。夜遅くまでPCの前で頭を抱え、寝ても夢の中でアイデアを練っていて、よくうなされていました(今でも時々見ますが、もう慣れました(笑))憧れていた職業の現実は、思ったよりも泥臭い職業だった。たった1枚の小さなチラシでも、要望通りに応えたものを作ることが、こんなに難しいとは……。「デザイナーになる」よりも「デザイナーとして期待に応え、走り続けること」は何十倍も難しいことだと、この時初めて知りました。今はつくれるようになりましたが、入社して3年間は、人生で一番苦しみ、頑張った時期だったと思います。

ここ1、2年でパッケージデザインを任せていただき、coconeクレイクリームシャンプーのパッケージをデザインしました。あの時は確か20案くらいは出していたと思います。パッケージにある「Clay cream Shampoo」の文字。実は私の手書きなのですが、英サイン風にしたかったので、書き方を調べていろんなパターンを書きました。

グラフィックデザイナーとして7年目。ここ半年で心境の変化があり、不思議と苦しさが気にならなくなり、何を作っても「楽しい!」と思うようになりました。自分のなりたいデザイナー像になるまで、まだまだ道のりはありますが、今やっとデザイナーとしてスタートラインに立てたかなと思います。

仕事をする上で大切にしていること

大切にしていることは「学ぶこと」。きっかけは、デザイナー4年目でスランプに陥ったときでした。簡単な制作物もどうやって作っていたのか、分からなくなってしまったんです。

スランプは「自分の感覚が狂ってしまっている状態」らしく、自分一人では判断ができなくなっていました。そこで少しでも感覚を取り戻すために、改めて基礎的な知識から勉強し直すことにしたんです。たくさん本を読んだり、自分なりにデザインを分析してまとめたりして、数ヶ月かけて感覚を取り戻していきました。その頃からずっと「学ぶ」ことを習慣にしています。ここ数年間、人生で一番勉強しているかもしれません。ただ単に机に向かう学びばかりではなく、同業者と話をしたり、街に出てパッケージやポスターなどいろんなデザインに触れてトレンドを調査したり……。恐らく、一生勉強していくのかなと思います。

今回の『coconeスプリングスペシャル』は、企画者である横田の想いを受け取ってパッケージデザインに携わりました。パッケージのパステルイエローは、明るい未来、希望、ポジティブな気持ちをイメージしています。ぜひ、商品だけでなくパッケージのご感想をいただけたら嬉しいです!

今回の『coconeスプリングスペシャル』の商品詳細ページをデザインしている様子。公開まで楽しみにお待ちください♪

自分らしくいるために大切にしていること

お休みの日に、一人で本屋さんを一周しています。元々は、20代前半にお金に余裕がなくて立ち読みをしていたのですが、本屋さんの楽しみにハマってしまいました。特定の本を探すときはネットでもいいですが、ただなんとなく読みたいなと思ったときは、ふらっと本屋さんへ。

本屋さんを一周してみて、ふと目についた本があったら、興味ないジャンルでも手に取ってみる。不思議なんですが、ふと立ち読みした本って妙に覚えてたりしますよね。発見があったり、楽しませてくれたり、時には励まされたり。会ったこともない作者から刺激をたくさんもらっています。ただタイトルを覚えてないことが多いので、もう二度と会えないこともありますが。

がんばる女性へメッセージをお願いします

「雨の中で踊ることが人生」という言葉があります。まるで雨の中で踊るように、苦しいときでも心が押しつぶされない。むしろその状況を楽しみながら過ごす。どう楽しんでいくかで、その人らしさが表れるのかなと思います。

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